仏独の次世代機開発が空中分解したタイミングで
インド国防相は共同への努力を開始と
印は2020年代中の国産5世代機初飛行を目指し開発中も
仏との次世代機開発通じエンジン等の先進技術を導入したい意向
なおインドは現在、4.5世代機に区分される仏製Rafal戦闘機を柱とする航空戦力を保有し、独自に国産5世代戦闘機開発(AMCA計画)を進め、2020年代中に試作機の初飛行を目指していますが、米国や日英伊や仏独等の西側先進国が次世代(6世代)戦闘機開発を進める中、
8月21日付Defense-New記事によれば、インドの専門家達は「(6世代技術への)追随が困難または高価になる前に、信頼できる国やグループの仲間が必要」、「印はまだ第5世代技術移行も未完了なため、深いギャップを埋めるため、並行して第6世代計画に着手すべき」、「入手可能性のある6世代技術は、第5世代計画にも役立つかもしれない」と語っており、国産5世代機開発との「並行実施」で、最先端技術に追随したい思惑があるようです
更に同記事は、別の専門家の「印国防政策における長年の課題は、印が他国の動向に1~2サイクル遅れる傾向がある点」、「急速な技術進化と中国の開発速度を考慮すると、もはや遅れは許されない」との現状から、「両国は予備的協議を実施中。印は企業協力による共同開発を望むが、エンジ
ンやレーダー技術は仏企業の提供が不可欠。協議の中核は印にどの程度の技術が提供されるかにある。仏は技術共有に前向きな模様」と現状を紹介しています。
ここまでの説明では、「なんか仏側にメリットがあるの?」との疑問が生じると思いますが、その点に関し同記事は直接的な理由説明はしていませんが、記事の最後に仏側の現状として、
「仏は現在、西欧で唯一、Rafale開発を通じて培った戦闘機開発エコシステムを有する国で、機体のDassault Aviation、アビオニクスのThales、各種搭載兵器のMBDA社、そしてエンジン開発で印が期待しているSafran社を有している国である」、「問題は仏の財政問題で、EU内で最も高い債務負担と最大の財政赤字を抱え、数兆円規模の将来戦闘機プロジェクトの資金確保が困難なことである」との言葉で記事を締めています
//////////////////////////////////////////////////
ネットやSNS上の解説には、以下のようなものもあります。
●印は第5世代機開発でロシアと組んだが、露に技術アクセスを制限され、2018年に撤退した苦い経験がある。そこで今回は、5世代機は自国主導計画で進めつつ、リスクヘッジと将来技術獲得のため次世代機開発で仏と組むことを狙っている
●技術面での焦点は戦闘機用エンジン共同開発。国産5世代機で量産搭載するエンジンについて、インド側は上記仏Safran社と共同開発交渉を進めており、このエンジン共同開発が今回の次世代戦闘機開発協議の足がかりになっている
相変わらず、皆さん戦闘機が好きなんですねぇ・・・・。でも日本は世界で最も厳しい軍事的脅威の最前線にあり、脅威の変化に最も敏感に対応すべき国ですから、戦闘機への投資優先は、改めるべきです。絶対に。また、戦闘機の共同開発のために、現政権の外交カードを浪費するのもやめてもらいたいです。
仏独西によるFCAS計画の終焉
「戦闘機共同開発は中止」→https://holylandtokyo.com/2026/06/10/14959/
「仏中核企業トップもあきらめ感」→https://holylandtokyo.com/2026/03/09/14076/
「独首相はもう終わりだと」→https://holylandtokyo.com/2026/02/27/14019/
未だに続く日英伊GCAP
「加がオブザーバ参加」→https://holylandtokyo.com/2026/07/23/15274/
「英を恫喝し1年半のみ契約」→https://holylandtokyo.com/2026/07/03/15120/
「高市首相がG7前に英伊訪問」→https://holylandtokyo.com/2026/06/29/15077/
「米報道:遅延と経費増」→https://holylandtokyo.com/2026/03/13/14152/
「伊が英国の姿勢を酷評」→https://holylandtokyo.com/2026/02/02/13845/


インド国防省が8月7日、フランスがドイツとの次世代戦闘機開発(FCAS)を断念した後も、仏独自で継続している次世代戦闘機計画への参画に向け、協議と手続きを開始したと、印議会の国防常任委員会に報告して発表しました。両国は仏製Rafal戦闘機117機「追加購入」の協議を進めている関係にありますが、各種報道等の雰囲気からすると、第6世代戦闘機技術を求める印と、資金不足に悩む仏の思惑が絡んでの協議と見られている模様です