約2000名の長距離攻撃・防空・宇宙・サイバー・電子戦総合部隊MDTF
アジア担当第1(シアトル)と第3(ハワイ)MDTFに続き、第4MDTFがコロラドで編成
米陸軍が5個編成予定の4つ目MDTFで、第2は独に、第5は米本土準備中で中東担当へ
第4MDTFは少将指揮官の第7歩兵師団隷下で、太平洋艦隊や海兵第3遠征軍と同格で統合作戦
このMDTF(領域横断作戦部隊)は、長距離攻撃(HIMARSや極超音速兵器等)・防空・宇宙・サイバー・電子戦など「多領域任務を担う兵士と装備」で構成される1500~2000名規模の部隊で、第4MDTFは他2個のMDTF(第1@シアトルと第3@ハワイ)とともに、第7歩兵師団司令官(少将)の作戦指揮下で、指揮官が師団長と同格の太平洋艦隊や第3海兵遠征軍や太平洋空軍と、普段から作戦計画や演習訓練計画を綿密に行い、有事に備えることを期待されています
5個MDTFの概要(第5は編成準備中)は下表のとおりです

5個編成予定の陸軍MDTFのうち、3個がアジア太平洋担当ですが、歩兵師団が持つ「Striker旅団戦闘団(装輪装甲車部隊)」との融合編成で戦力アップを目指すとともに、上記のアジア太平洋駐留の米海空海兵隊との普段の連携を円滑にするため、師団長が少将の第7歩兵師団(別名:Multi-Domain Command-Pacific)が束ねて運用する組織編成を採っています。
ちなみに第4MDTFの指揮官Hugh W.A. Jones大佐は「共に戦う統合部隊には、我が部隊が持つ全ての機能と効果が提供されなければならない」と式典であいさつしていますが、前職が「Stryker旅団長」で、第7師団が持つStryker旅団との連携強化を見据えた人事と考えられているようです
アジア太平洋における第7歩兵師団の役割は他地域のMDTFでも考慮されており、欧州を担当する駐ドイツの第2MDTFは「56th Artillery Command(第56砲兵コマンド)」の配下に入り、2028年にノースカロライナ州で編成予定の第5MDTFは、中東地域担当を念頭に、米陸軍最強の緊急展開部隊である「第18空挺軍(XVIII Airborne Corps)」又はその中核である「第82空挺師団」の指揮下に入る予定となっているようです
7師団の下で活動を開始している第1MDTFと第3MDTFは、既にアジア太平洋地域での多国間演習に機動的に参加しており、最近のハワイ周辺でのRIMPAC、フィリピンでのBalikatan 26、南西諸島を含む日本でのKeen Sword、更に豪州での実弾射撃演習Talisman Sabre等で、極超音速兵器の展開訓練など実戦的な防空&長距離打撃訓練を、サイバーや電子戦訓練と併せて演習しているとのことです
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1500-2000名規模でマルチタスクなため、自衛隊との共同訓練のカウンターパートとして、既に第1(シアトル)と第3(ハワイ)MDTFが「ワンストップ窓口」的な役割を果たしている模様です。
さすがにコロラド州Fort Carson所在の第4MDTFとは距離が離れていますが、日本食や日本のアニメを手掛かりにでも、良好な自衛隊との関係を築いていただきたいと思います
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10月6日、米陸軍が中露との本格紛争を念頭に約10年前から5個部隊編制に着手しているMDTF(領域横断作戦部隊:Multi-Domain Task Force)に関し、4番目の部隊(4th Multi-Domain Task Force)でアジア太平洋地域での活動を担う部隊の編成式が、母基地のコロラド州Fort Carsonで実施されました。
