両件ともトランプ大統領が8月に搭載中止指示のEMALSがカギ
仏独間で決裂した戦闘機開発は実質仏単独で「ACF」との名称で
空母シャルルドゴール後継空母にEMLS搭載原子力空母「France Libre」建造を
10月14日、フランス海軍とフランス空軍参謀総長が仏国会で証言し、仏海軍は空母シャルルドゴールの延命を目指して船体確認を並行実施も、2038年就航を目指す次期原子力空母「France Libre」には、トランプ大統領が今年8月13日に米空母への以後の搭載を禁止した電磁カタパルトEMALSを搭載する必要があり、米側と10月19日の週に協議すると述べ、
一見、別々の事業のようですが、両件ともトランプが嫌うEMALSと深い関連が・・・
●まずトランプが嫌う電磁カタパルトEMALSの現状
・既にフォード級空母3隻(空母フォード、ケネディ、エンタープライズ)に搭載済み。1番艦フォードへの新規搭載試験時は不具合が続出し、トランプが嫌う原因となっている模様も、現在は改善され、4万回の空母離発着実績で稼働率98%を誇り、蒸気式と同等以上の信頼性確保済
・加えて、「連続発進間隔が1分以上から30秒程度に大幅改善し、甲板上での機体取り回し渋滞も改善し、艦載機発着数が全力時は2倍に」で「射出力の柔軟な調整と船体への衝撃の低さで、ドロ
ーンから大型機まで射出可で、かつ船体構造への負荷も大幅低減」、かつ「維持整備が職人芸で負担大の蒸気式と反対に、デジタル自己診断機能等で整備員3割削減。維持コストも削減」と良いこと尽くし
・しかしトランプのEMALS嫌いは改善せず、2026年8月13日付で「4番艦以降でのEMALS搭載禁止」を指示し、既に半分近く建造済の4番艦空母ドリス・ミラーから今更EMALS撤去と「20年前に製造終了で製造基盤喪失の蒸気カタパルト取り付け」を米海軍は「一応検討中」。米海軍は途方もない追加改修経費と完成遅延見積もりを提示し、米議会が予算要求を拒否することを想定(又は次期政権待ち)の「面従腹背」戦術へ。実際9月にはEMALS調達関連の追加契約を企業と締結
・「トランプ級戦艦」でも米海軍は「面従腹背」戦術に出ており、未完成装備(レールガン等々)の存在を背景に、設計案も無いまま2027年度予算と28年度予算案に3兆円以上の予算を計上し、米議会の拒否を待つ姿勢
●フランス海軍と空軍にはEMALSがカギに
・2038年就航を目指す次期原子力空母「France Libre」は、現空母シャルルドゴールの2倍の大型空母(4万トン VS 8万トン、全長260m VS 310m)で、海軍型ラファール戦闘機、次期戦闘機ACF、E-2C早期警戒機や複数のヘリ搭載予定も、無人ウイングマン機から小型ドローンまで含む多様な無人機搭載も検討の中心で、多様な機体の空母発艦を支援可能なEMALS導入が次期空母設計の大前提
・仏は独自に「空母打撃群」と「独自の核抑止力(空軍・海軍双方から核兵器運用可能)」維持を、絶対に譲れない国家戦略の根幹に置いており、そのため現在運用中のRafale戦闘機がそうであるように、地上発進の空軍用と空母運用の海軍型が次期戦闘機にも必要不可欠であることから、前述のように次期戦闘機FCASの絶対条件に「空母運用可能な能力」を求め、FCAS計画での独西との妥協の道を捨てて「破談」に
・一方、譲れない仏の国家核戦略に不可欠なEMALSを、8月にトランプが「今後搭載禁止」にしたことから、仏海軍には自国空母用EMALS確保(米国技術の導入)が緊急課題に。10月19日の週に仏海軍参謀総長が米国を訪問し、米国防省や米海軍関係者と、仏海軍へのEMALS提供の確約とEMALS部品サプライチェーンの今後の維持計画を確認、
・更に米海軍内でEMALSの将来が危うい場合には、「大量の予備部品を前倒し一括購入」と「仏独自での維持体制確立」の可能性追求を念頭に協議を計画予定
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ネット上では、フランスがACF開発を単独で追求する資金確保は容易ではなく、「仏が主導権を握る条件下」で可能性のある協力先として、本命「インド」、対抗「ラファールの大量購入国UAE」、そして技術補完パートナーとして「グリペン戦闘機」開発実績があるスウェーデンの名が
挙がっています。
しかし、それでなくても「各種装備開発の失敗」、「汚職事件など兵士モラル低下」、「海軍制服トップ人事の混乱」、「艦艇建造や修理インフラの崩壊」、更に「海外長期派遣等に伴う兵士メンタルや士気低下問題」等々の問題から「何をやってもダメな海軍(数代前の海軍長官の言葉)」状態の米海軍にとって、「トランプ独裁による負の象徴」である「トランプ級戦艦建造命令」や「EMALS搭載中止指示」は、傷口に「塩・からし・胡椒・ハバネロ」級のインパクトでしょう。
仏独スペインのFCAS計画が破綻
「FCAS戦闘機共同開発は中止」→https://holylandtokyo.com/2026/06/10/14959/
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米海軍装備の死屍累々
「時代錯誤のトランプ戦艦」→https://holylandtokyo.com/2026/01/05/13521/
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「Zumwalt級2隻で中止」→https://holylandtokyo.com/2016/10/29/7540/
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「現トップやっと承認と混乱経緯」→https://holylandtokyo.com/2025/08/04/12453/
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現場の混乱
「260日無寄港の空母リンカーン事案」→https://holylandtokyo.com/2026/09/04/15513/


策、空母収容可能な小型化など)にすることに仏側が固執し、地上運用のみを想定して本格重量級戦闘機を目指した独スペインとの対立が激化して今年6月に「破談」したことを受け、「(仏が主導権を握る条件下で)他国と協力も検討するが、基本仏国家事業として(単独で)ACF(仏語Avion de Combat du Futur:将来戦闘機)計画として進める」と明らかに