パース近郊豪海軍Stirling基地内に5月末NSA Stirlingオープン
米英海軍原潜ローテーション派遣支援で2027年に完全運用態勢確立予定
5月末AUKUS国防相会合でAUKUS第2弾として無人潜水艇(UUV)開発に合意
AUKUS合意では、豪州が米国製バージニア級攻撃原潜を購入する前段階として、「2027年から米英の攻撃原潜を豪州西岸の海軍基地にローテーション展開開始」することが計画されており、支援施設「NSA Stirling」は、潜水艦ローテーション派遣に関与する米軍兵士、民間職員、契約業者お
よびその家族に様々な支援サービスを提供する予定だと、米海軍は説明しています。(英国原潜も支援すると思います)
米海軍は同様の支援施設「NSA」を、米国内ではワシントンDCに、そして海外では中東のバーレーンとアジアのシンガポールに設置しており、南半球では今回豪州西海岸に開設された「NSA Stirling」が初となりますが、2026年末に展開部隊(SRF-West )の最初の要員の受け入れが始まり、NSAとして完全運用態勢を確立するのは2027年になると、5月30日に米国防省が発表しています。
6月10日付Defense-News記事は関連情報として以下を紹介
●米海軍施設コマンド司令官(中将)は、「NSA Stirlingは、我がコマンド任務である米艦隊・戦闘員とその家族支援を体現するもので、ローテーション潜水艦部隊の即応性を向上させる」と施設開設の意義を説明
●米海軍Region Japan司令官(少将)は、「2024年10月からNSA Stirling開設準備を始め、関連作業は初期段階で、まだ多くの作業が残っているが、AUKUS関係国の強力な連携を持って本任務達成を確信している」と現状を説明
●5月30日にシンガポールで開催された米英豪国防相会合で、AUKUS合意の主要計画が予定通り進捗中で、数年以内に豪が通常兵器搭載の原潜を取得予定であることを再確認されたと、米国防省が同日発表
●また同国防相会合では、豪の原潜取得(Pillar I)に続く、AUKUS第2弾(Pillar II)最初の主要プロジェクトとして、無人潜水艇(UUV)用の最先端技術の開発と2027年からの提供に3か国が合意したと発表
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英国のスターマー労働党政権は、経済の低迷、不法移民問題、生活水準停滞への不満から支持率が急落し、5月の統一地方選挙での歴史的大敗を経て、党内の辞任ドミノに直面する極めて厳しい局面(国防計画への少ない資源配分に激怒の英国防相が6月11日に辞表提出)にありますが、大丈夫なんでしょうか? GCAPとAUKUSを天秤にかければ、当然AUKUSを重視しなければならないし、軍事的合理性からもそうあるべきだと、「まんぐーす」は確信していますが・・・
半年以上ぶりにAUKUS関連の話題をご紹介するので、防衛省作成資料(2024年9月)から同合意概要を振り返ります。
【豪の通常兵器攻撃原潜取得を支援(Pillar I)】は
① 2027年から米英の攻原潜を豪州西岸の海軍基地にローテーション展開
② 2030年代初頭に米国からバージニア級攻撃原潜を3~5隻購入(21日付DefenseNewsは3隻)
③ 英次期攻撃原潜の設計をベースに英共通のSSN-AUKUSを3国で共同開発し、同原潜は、豪英の2か国が保有(上記同記事では40年代に同左新型原潜を5隻に提供)
また関連で「原潜維持整備」に関し以下を合意
①豪州西部のスターリング海軍潜水艦基地で、米英がローテーション展開する原潜の維持整備を実施。豪国有企業ASCを豪海軍バージニア級・豪海軍SSN-AUKUSの維持整備会社に選定。
②英国は、バブコック・インターナショナル・グループ(BAB)のデボンポート造船所にて維持整備を実施する予定。
【先進能力に関する技術協力 (Pillar II)】は
① 現在サイバー、人工知能をはじめとする8分野で技術協力を実施
② ワーキング・グループを通して協力を進展。自律型無人機の共同試験や新型潜水艦の開発に寄与する潜水艇・量子コンパス開発等を実施
AUKUS での様々な取り組み
「原潜提供合意を保証」→https://holylandtokyo.com/2025/10/27/13035/
「原潜提供再検討」→https://holylandtokyo.com/2025/06/16/11838
「宇宙監視レーダーDARC 初号機設置」→https://holylandtokyo.com/2025/03/17/10911/
「E-7の能力強化」→https://holylandtokyo.com/2023/07/21/4871/
「豪がB-21爆撃機購入も一時検討」→https://holylandtokyo.com/2023/05/15/4588/
「量子技術の軍事への応用」→https://holylandtokyo.com/2022/01/14/2577/
「AUKUS締結発表」→https://holylandtokyo.com/2021/09/20/2255/


米海軍は、米英豪間で2021年9月に結ばれたAUKUS合意に基づき、5月30日豪州西海岸の豪海軍Stirling基地(パース近傍)内に、米英海軍原子力潜水艦ローテーション展開部隊(SRF-West:Submarine Rotational Force–West)の支援施設「NSA Stirling」(NSA:Naval Support Activity)を開設したと発表しました。