米海軍が射程250nm(460km)の空対空ミサイル開発発表

米海軍が開発中AIM-424情報と写真2枚を突然発表
米空軍は同情報公開に関し「開発状況を注視」とのみコメント
米海空軍はこれまで、AIM-9X、AMRAAM、JATMを共同使用の関係
米空軍は極秘でJATM(AIM-260:射程120nm)開発中で海軍も使用予定

8月22日、米海軍が突然、米軍が保有する空対空ミサイルの中で最も射程距離が長い「AIM-424 Malice」をLRAAM(Long Range Air-to-Air Missile)として開発中だと発表しました。射程250nm(460km)以上を目指して開発と米国防省サイト(DVID)と同日開催のイベントで同時発表し、米空軍機のF-22、F-35、F-47の内部兵器庫を含む多様な機体への搭載可能と開発担当のレイセオンがアピールしています。

「AIM-424 Malice」発表に合わせ公開された写真2枚は、F/A-18が搭載して飛行中のものと、F-35C型機の内部兵器庫にAIM-120 AMRAAMと並べて搭載された様子を写したもので、同ミサイル開発が既にかなり進捗した試験段階にあることを示唆するものとして、各方面の注目を集めています

今回の海軍に発表に対し米空軍報道官は「同ミサイル開発進捗を注視している」と述べるにとどまっていますが、現有のAIM-120 AMRAAMとAIM-9が、米空軍の開発兵器ながら同様ニーズを持つ米海軍機にも搭載され、米空軍が開発中のAIM-260 JTAM(AIM-120後継)も海軍戦闘機への搭載が決まっていることから、「AIM-424 Malice」も海空軍並行導入を意識して当初から開発中と認識されているようです。

「AIM-424 Malice」発表に際し米海軍は
●全長4.11m、直径0.34m、重量680㎏
まんぐーす注→現有AIM-120と同等のサイズを維持し、F-35やF-22の内部格納庫に搭載可能でステルス性維持に貢献。また「2段式のブースター付」で、終末誘導段階で敵機が回避機動をとっても粘り強く追尾可能

●射程は250nm(463km)以上
まんぐーす注→これはAIM-120 AMRAAM(推定射程100nm:180km)や、空軍が極秘開発中の次期空対空ミサイルAIM-260 JATM(推定射程120nm:210㎞)をはるかに上回り、米海軍の超長射程空対空ミサイルAIM-174B(推定射程240~400km)をも上回る

●米海軍は「AIM-424は、現有の第4・第5世代戦闘機と将来の第6世代戦闘機にも搭載される兵器で、空対空戦闘において友軍航空部隊に、より長い射程、より高い生存性、より良い戦術的柔軟性を与えることで、わが軍が持つ先制発見・先制攻撃・先制撃破(First Look, First Shoot and First Kil)の優位性を維持する」と説明
●ただし米海軍は、配備予定時期やそれ以上の性能情報については言及せず。
まんぐーす注→敵の指揮統制機(AWACS)や空中給油機など「高価値目標」を狙う兵器と推定
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2つの疑問が頭に浮かんでいます。一つは、250nm(460km)も遠方の目標を、AIM-424搭載の戦闘機が如何に発見しロックオンして攻撃するか?です。 戦闘機搭載レーダー単体にそこまで期待できないでしょうから、他センサー情報を融合&共有し、目標を誰かが割り当てて攻撃するのでしょうが、可能なんでしょうか? 衛星センサーに期待でしょうか?

もう一つの疑問は、250nm(460km)も遠方の目標を迎撃するニーズです。

射程460㎞のイメージは、「石垣島から台湾海峡中央部までの距離」で、「沖縄から中国大陸までの最短距離の半分の距離」です。言い換えれば、中国大陸沿岸の中国軍防空ミサイルレーダーに探知されることなく、中国大陸から第一列島線に侵攻する航空機を、第一列島線と中国の中間地点付近で要撃可能な空対空兵器です。

見方を変えれば、台湾への航空作戦を企てる中国軍機を、台湾島の東上空から要撃可能な兵器とも言えます。ただし、中国軍の長射程兵器は、弾道ミサイルにしても巡航ミサイルにしても、1000㎞以上の射程を持った兵器が多数ありますので、敵の指揮統制機(AWACS)や空中給油機など「高価値目標」を狙うにしても、空対空ミサイルは効果の高い兵器とは思えないのですが・・・。

そもそも、米軍戦闘機が対中国作戦で展開可能な基地や空母が、西太平洋周辺で存在可能とは考えにくいのですが・・・。

AIM-120(AMRAAM)と後継AIM-260 JATM開発
「AIM-260が機体搭載で初確認」→https://holylandtokyo.com/2026/05/26/14800/
「AMRAAMの現在位置」→https://holylandtokyo.com/2024/10/23/6337/
「2026年製造中止のはずが大増産中」→https://holylandtokyo.com/2023/05/17/4556/
「超極秘開発のAIM-260 JATM」→https://holylandtokyo.com/2022/04/04/3088/

空対空戦闘能力の補完強化策
「空中戦を劇的に変える新兵器X-68A開発」→https://holylandtokyo.com/2026/03/04/14038/
「安価な空対空ミサイル提案募集」→https://holylandtokyo.com/2025/11/27/13226/
「B-21基礎の空対空兵器搭載母機?」→https://holylandtokyo.com/2025/10/01/12909/

中国が台湾正面に旧式Mig戦闘機改良の無人機集中配備
「J-6改良の無人機J-6Wを200機」→https://holylandtokyo.com/2026/03/30/14333/

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