将来の軍用大型極超音速無人機や極超音速旅客機を目指し
民間初の超音速無人機飛行成功のHermeus 社と強力タッグ成立
2025年5月初飛行で、今年5月に超音速飛行試験に成功
2020年米空軍2億円投資から2026年国防省330億円投資に絶賛急成長中
Anduril社が「Quarterhorse」計画に持ち込む自律型飛行制御AIソフトは、米空軍とAnduril社が製造契約を今年締結した無人ウイングマン機CCA候補の「FQ-44A Fury」用に準備&開発しているソフト「Lattice」ですが、あくまで亜音速飛行が前提のCCA機とは異なり、マッハ5以上の極超音速飛行を目指す「Quarterhorse」計画では、未知の課題が多数存在するだろうと予期されているとのことです。
「Hermeus社」も「Quarterhorse」計画もご紹介するのが初ですので、以下ではまず、若干の経緯や同計画概要について、ググった調査結果を前提情報としてご紹介いたします。
●スタートアップ企業「Hermeus社」は、大型軍用極超音速無人機や超音速旅客機を目指して立ち上がったが、米空軍が2020年に約2.3億円の予算を付けて本格的開発研究を開始し、研究の進展を見て21年には60億円、更に23年には国防省DIUが追加で35億円を投資決定
●往年のF-104戦闘機のような極超音速飛行を意識したペンシル型無人機「Quarterhorse Mk 1」が、2025年5月に初飛行して機体安定性を確認
●2026年6月には、F100エンジンにプレクーラー(前段冷却器)を付加した「Chimeraエンジン」搭載の、F-16戦闘機と同サイズの試験機「Quarterhorse Mk 2」で、民間無人機として初の超音速飛行(マッハ1.21)に成功し、その2日後に国防省DIUが投資総額を約330億円拡大すると発表
●今後は2027年中を目標に、試験機「Quarterhorse Mk 2」の成熟度を高め、Anduril社開発と共に開発する自律飛行制御ソフトとの融合を並行して進め、マッハ3程度の飛行を実現
●2028年度には、「Chimeraエンジン」に「ラムジェット構造」を追加した「ChimeraⅡエンジン」搭載の試験機「Quarterhorse Mk3」を投入し、極超音速飛行(マッハ5以上)を目指した開発&試験を開始
●2020年代末までに、試験機「Quarterhorse Mk3」でマッハ5以上極超音速飛行を成功させ、将来の大型の用極超音速無人機「Darkhorse」や、超音速旅客機「Halion」開発の基礎とする
9月3日の両社協力合意発表に際しAnduril社担当副社長は、
(9月9日付米空軍協会web記事によれば)
●音速以下の飛行が前提のCCAとは全く異なり、「Quarterhorse」計画では、未知の部分が多い極超音速飛行環境で、人間が最終的に望む機体制御を実現するため、まずヴァーチャル環境で極超音速飛行を想定したシュミレーションを繰り返し、次にソフトの指示を受けたハードの動きの適切性を地上で繰り返し確認することになる。今年はまずその過程を踏み、2027年の実飛行試験に備えることになろう
●極超音速の世界に関する我々の知識は十分とは言えず、自律AIソフト準備には時間がかかるだろう。最終的な機体制御への人間側の信頼性を確保するには、試験を通じて明らかになる未知なる極超音速の世界を段階的に確認し、運用者である人間に理解してもらう時間が必要だろう
●このプロセスは、かつての騎兵隊兵士が馬の基本特性を学ぶことから始め、馬とともに様々な場面を想定した訓練を重ねる中で、場面場面に応じた適切な騎兵隊兵士としての振る舞いを経験から学び、一つの基本手順として確立していくプロセスと似ているのではないか。
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「Hermeus社」と「Quarterhorse」計画に関し、宇宙開発における「SpaceX」の偉業と並ぶレベルだと評価する関係者が多い中で、「まんぐーす」の理解はまだまだ不十分です。上の記事でも「その意義」を十分にお伝えできているとは思いませんが、読者の皆様には、これを契機に、「Hermeus社」と「Quarterhorse」計画を頭に置いていただければ幸いです。
民間YouTuberによる初の「Quarterhorse」音速飛行紹介
●約3分版
●約35分版
Hermeus社とQuarterhorse計画webページ
→https://www.hermeus.com/
機体関連→https://www.hermeus.com/aircraft
推進エンジン関連→https://www.hermeus.com/propulsion


9月3日、米国防省(米海軍と空軍が主に協力)が総額300億円以上の研究開発契約を締結している極超音速無人機「Quarterhorse」計画に関し、同機を開発するHermeus 社が、同機用にAnduril社と共に自律型飛行制御AIソフトを開発することで合意し、2027年から同AIソフト搭載の試験機体「Quarterhorse Mk 2」の試験飛行を開始すると発表しました。
