最終候補のBoeing案とNorthrop Grumman案を評価し
NG社は希望納期(2030年代初頭)に間に合わず・・・
米空軍次期戦闘機F-47と共にボーイングが独占へ
ステルス技術をロ社F-35、NG社B-21、B社F/A-XXで分担か
しかし現有F/A-18価格の推定3倍のF/A-XX導入は・・・
F/A-XX企業選定は、2025年3月にロッキードが落とされて最終候補がBoeing案とNorthrop Grumman案に絞られ、2025年9月には米海軍担当幹部が「海軍案は国防省に報告済で、国防省の承認待ち」と発言して選定状況が明らかになりましたが、米国防省は「米空軍のF-47次期戦闘機との同時開発は米産業界の能力から無理」として2026年度予算案に大規模な開発予算計上(国防省提案は継続検討費100億円程度)を見送りました
しかしF/A-18の老朽化や脅威の変化を理由に、米議会はその権限で約1500億円の資金を2026年度予算(~2026年9月末までの予算)にねじ込み、米国防省は予算のやり繰り面でも非常に厳しい中、F/A-XX選定を進めざるを得ない状態に置かれていました。
米海軍がこれまで明らかにしたF/A-XXへの要求事項は、「(対中国を想定しFA-18より)航続距離の延伸」、「無人ウイングマン機CCAを従えての運用能力」、「艦載ステルス機F-35C以上のステルス性(電波反射だけでなく赤外線放射局限も追求)」、「超音速巡航能力:アフターバーナー無しでマッハ1.5以上」、「希望納期は2030年代初頭」等々ですが、
2026年4月20日に米海軍制服トップのDaryl Caudle大将が記者団に、「候補企業の内の1社は、我々が求める期間内に納品できない状況にある」、「過剰発注にならないよう注意が必要」と語り、関係専門家やメディア内では、「B-21次期爆撃機開発」や「次期ICBMシステム開発」に忙殺されているNorthrop Grumman社の事を指しているのでは・・・、又は「空軍用F-47開発」を受注し、KC-46やT-7練習機やMQ-25開発遅延で問題続きのボーイングの事か・・・と囁かれていたところでした
ボーイング社決定の声明文で米国防省は
●ボーイング社は2030年代から(beginning in the 2030s)、既存のF/A-18E/FおよびEA-18Gを補完し、最終的には置き換えるための機体を納入し、(米海軍は)F-35Cと並行して運用する予定
●最も生存性の高い飛行場である米海軍空母の航続距離を延長する。更にCCA等の有人および無人アセットとの相互運用性を備え、連携するすべてのCCAの能力を向上させる
●担当のMichael Duffey国防次官補の言葉「紛争空域を制圧し、作戦範囲を拡大し、戦闘員に決定的な戦闘上の優位性をもたす」、「絶対的制空権確保に必要な、高度にネットワーク化されたシステムを確実に保有する」
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本件に関し「ググって」見たところ、選定の背景には推定も含め・・・
●Northrop Grumman社は「B-21次期爆撃機開発」や「根本的見直し中のドロ沼次期ICBMシステム開発」に忙殺されている。
●ステルス機開発技術に関し、ロッキードはF-35、NG社はB-21を担っているが、ボーイングにも担当させ3大老舗の基盤を維持する必要アリ。
●ボーイングは既存の戦闘機(F/A-18やF-15EX)の生産終了が見えており、生産ラインや人員維持のため、(高価過ぎて調達ペースが上がりそうもない)F-47だけでなくF/A-XXも担当させる
ボーイングがKC-46AやT-7A練習機や大統領専用機やMQ-25無人給油機開発で遅延や問題を頻発している件に関しては・・
●「固定価格契約(Fixed-Price Contract)」ではなく、「原価連動報酬契約」の導入により、予算不足を理由に手抜きや開発停止に陥るリスクを減らす対策実施
●上記の問題の再発防止のため、F/A-XXとF-47では、政府側の監査官を増員するなどのボーイング社に厳しい監視体制をセットで導入
それにしても関連報道によれば・・・
●空軍用F-47はF-35Aの3-4倍の1機350-450億円で、F/A-XXは少し小型でF/A-18の2-3倍の1機200-300億円との見積価格で、単純に既存機の「後継機」として導入可能とは到底考えられない
また「まんぐーす」は以下3名の専門家意見に賛同です
●ハドソン研究所Bryan Clark氏(海軍OB)→米海軍の財政状況からから、新機体開発は事実上不可能。FA-18派生形にならざるを得ないはず。
●元海軍次官Bob Work氏→F-35B型とC型、更にFA-18の3機種運用で維持整備が既に難しい。ここに4機種目のF/A-XX追加は大きな懸念材料。航続距離を求めるなら無人機が適切なことは各種分析から明白だ。無人機開発&導入に進むべき
●元米海軍トップGarry Roughead退役大将→(無人艦載攻撃機X-47Bを開発推進していた現役時から、米海軍内の無人攻撃機に対する消極姿勢を問題視)→2012年に無人艦載機X-47Bが飛行や着艦試験に成功も、成果が放置されたまま。この意情な姿勢は許しがたい
米海軍F/A-XX関連
「海空軍6世代機実現は2030年代半ば」→https://holylandtokyo.com/2026/03/25/14198/
「F-47優先で後回し⁉」→https://holylandtokyo.com/2025/12/23/13461/
「無人僚機CCAはどうなる?」→https://holylandtokyo.com/2025/11/07/13028/
「F/A-XXは実質決定済!?」→https://holylandtokyo.com/2025/09/02/12672/
「間もなく発表!」→https://holylandtokyo.com/2025/04/14/11245/
「海軍トップ:選定は予定通り」→https://holylandtokyo.com/2024/10/10/6403/
「企業:海軍から選定計画変更の通知なし」→https://holylandtokyo.com/2024/08/19/6176/
「依然として検討中」→https://holylandtokyo.com/2021/04/06/100/
「米議会がFA-XX構想遅れに不満」→https://holylandtokyo.com/2020/06/30/63
皆が夢見たのに・・組織防衛がつぶした無念X-47Bの過去記事
「X-47企業がMQ-25から撤退」→https://holylandtokyo.com/2017/11/02/7124/
「X-47の夢終焉」→https://holylandtokyo.com/2016/02/03/7736/
「組織防衛でX-47妨害」→https://holylandtokyo.com/2015/02/07/8123/
「要求抑制は組織防衛だ」→https://holylandtokyo.com/2014/08/04/8327/
「夢しぼむ・・無念」→https://holylandtokyo.com/2013/09/25/8697/
「空母に初着艦」→https://holylandtokyo.com/2013/07/14/8749/
「空母から初離陸」→https://holylandtokyo.com/2013/05/16/8814/
「夏にRFP発出か:無人艦載機」→https://holylandtokyo.com/2013/04/02/8832/
「空母甲板上で試験中」→https://holylandtokyo.com/2012/12/12/8979/
「X-47Bが空母搭載試験へ」→https://holylandtokyo.com/2012/11/30/9029/


日本時間9月30日の早朝、米国防省が米海軍の次期空母艦載戦闘機F/A-XX(F/A-18の後継機)をボーイング社提案に決定し、「地上試験、耐空性試験、システム試験、および兵器統合試験のための複数の試験機の調達を含む」約3兆円の契約を締結すると発表しました。
