13日、米海兵隊がワシントンDCの一流ホテルで「one-day Energy Summit」を開催しました。
正直に言うと、Holylandは・・・売れない女優がやってるような偽善イベントかな???と米国防省HPの見出しを見て思いましたが、中身は真剣で切実なものがありました。先入観を反省しました。
海兵隊司令官のコンウェイ大将(Gen. James T. Conway)は省エネの必要性について、2つの側面から熱く述べました。
●軍隊は石油を確保するために、あまりにも多くの(人命と)石油を使っている。軍隊は石油から離脱すべきである。
●海兵隊が消費する石油の90%が現場の戦闘車両に補給物資を届けるなどに使用され、現場の車両は10%しか使用していない。海兵隊が先頭になって軍の省エネに取り組むべき。
同司令官は掛け声だけではなく「機動展開部隊の省エネ施策を検討する特別部隊を1ヶ月以内にアフガンへ派遣する」と語り、具体策に言及しました。
同時に通常の所在基地における省エネに関しても「2正面作戦で臨む。基地としてのネットゼロを目指す。消費を削減すると伴に、太陽光発電で必要なエネルギーを調達する」と明確に目標を示しました。
更に、2015年までに、全体で30%の省エネを行い、前線への水輸送に関しては60%の省エネを達成すると宣言しました。
ここの兵士には、冷暖房の温度や場所の選別を身近な取り組みとしてあげ、「我々はそうあらねばならない」と海兵隊らしく力強く結びました。
頭が下がります。目的、問題意識、必要性・・全てそのとおりです。実際にトップが動くことが更に素晴らしい。
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