10月29日、米空軍参謀本部の基地担当副次官補のファーガソン女史(Kathleen Ferguson)が、F-35の配備候補基地11カ所を公表しました。
同女史は、2010年春後半には最終候補基地を公表し、環境評価や基地評価が終了した後の2011年頭書に最終決定を行う旨述べました。
11カ所の候補地は、2013年から17年にかけて、初期納入の250~300機が配備される候補地であって、残りの約1450機の配備先はその後2年ごとに検討・見直しを経つつ行う予定だと述べました。
今後9ヶ月かけて特別チームによる評価分析を行う模様です。最終的に11カ所から何カ所に絞り込むのかは米空軍HPでは明らかにされていません。
候補基地の絞り込みには、基地周辺空域、訓練空域、天候条件、支援施設、滑走路、ランプ地区状況、環境影響のほか、戦闘指揮官の意図、老朽戦闘機の退役予定、配備スケジュール、航空機整備及び兵站支援環境のほか、州空軍や予備役空軍の意向も加味されるようです。
11カ所の候補地は・・・
Candidate bases and include for training
1 Boise Air Terminal Air Guard Station, Idaho
2 Eglin Air Force Base, Fla.
3 Holloman AFB, N.M.ニューメキシコ
4 Luke AFB, Ariz.
5 Tucson International Airport Air Guard Station, Ariz.
The six bases selected as candidate bases for operations
6 Burlington International Airport Guard Station, Vt.
7 Hill AFB, Utah
8 Jacksonville International Airport Air Guard Station, Fla.
9 Mountain Home AFB, Idaho
10 Shaw AFB, S.C.南カロライナ
11 McEntire Air Guard Base, S.C. 南カロライナ
州空軍関係者はこの発表に大喜び。州空軍がこのように初期納入機を受領する候補地に選ばれたことは「かつて無かった」と興奮を隠しきれない様子です。現在のF-22の基地であるニューメキシコ州Holloman AFBもF-35の検討対象になっており、入れ替えがあるかもしれません。
このあたりの背景はよくわかりません。F-35はとりあえず米国本土防空で実績を積むことに重点でしょうか・・いろいろ不安もあるようだし・・。シュワルツ空軍参謀総長は「F-22は対領空侵犯措置にはtoo much」だと言ってますし・・
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