新疆ウイグルの急拡大ICBMサイロ群の南西地域に
八角形放射状に発射PAD・電子戦や指揮通信施設・掩体壕等を推定させる施設群
施設全体の狙いは推測の域を出ないが
専門家:米露では「こんな光景見たことがない」&「並外れた取り組み」
八角形の施設を中心として放射線状に未舗装道路が伸び、道路沿いに給水管や通信ケーブル等の敷設が想定されるその先に、移動式ミサイルや防空兵器展開用地と推定される80以上の広場のほか、電子戦、衛星通信、指揮統制作戦に使用可能性がある施設が確認できることから、確定的判断は現時点で困難も、施設の広がりから、米国の核兵器第1撃を生き延び、中国の核第2撃能力を確保するための強固なインフラ準備ではないか、とのロイターの推論を紹介しています。
5月30日付Defense-Newsの分析紹介記事によれば
●2か所の施設は、数千平方㎞に及ぶ砂漠地帯を覆う、壮大な規模で建設されている。
●先制攻撃を受けた際に、報復能力確保のためのICBMサイロ防御能力は、中国の「最小限だが信頼できる核抑止力を構築する」との方針に沿った能力で、紹介する関連施設は、中国の戦略核抑止力の強化につながると解釈できる
●衛星写真によれば、中心の八角形施設には宿舎と大型駐車場が設けられ、同施設近傍には、強固に建造&防御された掩体壕や兵器庫、更には飛行場や鉄道駅まで設けられている
●八角形施設では、今年4月と5月に大型車両を動員した演習が行われ、最新の画像では、大型テントやカモフラージュされた防空ミサイル発射機が確認されている
●八角形施設は以前から確認されていたが、ロイターと専門家達は、施設周辺での最近の軍事活動、中心施設に繋がる発射台群の規模、そして発射台群が移動式ミサイルや電子戦機材の展開可能性があるとの専門的評価を初めて発信した。
●ロイターが分析結果への意見を聴取した他5人の専門家は、分析対象のインフラ群が、核兵器関連計画だけでなく、他の軍事目的にも活用可能との点で一致した。ただ、中国が発射台群にどんな兵器を配備し、八角形施設に移動式弾道ミサイルや核弾頭が収容されるのか等の詳細に関しては、依然不明としている
●ロプノール核実験施設の南にある第3の八角形施設は、射撃目標になっている模様で、衛星写真には穴だらけの地面、損傷した建物、西側戦闘機の模型らしき残骸が映っている。
●中国の核兵器開発は、習近平の軍事近代化の中でも特に注力されている分野だが、中国の核兵器政策の根幹は「先制不使用」政策である。ただ西側の専門家は、中国が台湾紛争への外部介入を抑えるために核による威嚇に訴える可能性を指摘している
●また5月の米中首脳会談で、習主席はトランプ大統領に、台湾をめぐる両国の相違をうまく処理できなければ、「危険な状況」に陥る可能性があると警告したと言われている
●いずれにしても、米露はサイロの数量、サイロの孤立性や分散配置、強固な構造の組み合わせで先制攻撃を抑止しており、大規模なミサイル防衛体制はない。中国の上記施設が防御ネットワークだとすれば、米露とは一線を画していることになる。専門家は「こんな光景は見たことがない」「並外れた努力だ」と驚いている
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米露の核兵器配備の考え方とは異なる方向性を、中国は目指しているとの分析ですが、「数千平方㎞に及ぶ砂漠地帯を覆う、壮大な規模」とは言うものの、核兵器の第1撃を生き延びることが可能なのでしょうか?
上記記事で西側の専門家が疑問を呈していないので、「一つの選択肢」と考えるべきかもしれませんが、どうしても「習近平の鶴の一声プロジェクト(大失敗IT特区・雄安新区のような)」や「軍高官の大規模汚職の果ての巨大インフラ工事」との疑念が個人的にはぬぐえません。
長文のDefense-News記事のご紹介で、表現を単純化したり等、正確性に欠ける部分があると思いますので、ご興味のある方は原文をご確認ください。いつものように・・・
中国の核兵器関連記事
「対中国で米空軍が核戦争を抑止するには」→https://holylandtokyo.com/2024/12/27/6554/
「中国軍事力レポート2024」→https://holylandtokyo.com/2024/12/20/10484/
「核兵器増強を否定」→https://holylandtokyo.com/2022/01/11/2597/
「米国防省のFOBS対応」→https://holylandtokyo.com/2021/10/29/2383/
「Kendall長官FOBS懸念」→https://holylandtokyo.com/2021/09/22/2264/
「中国が核兵器管理拒絶」→https://holylandtokyo.com/2020/07/13/570/


5月30日付Defense-Newsが、ロイター通信が3名の専門家と共に中国北西部砂漠地帯の衛星写真を初めて分析した結果として、米国防省が中国の核弾頭生産は減速も2030年には1000発の核弾頭保有を予測し、その一環として過去6年間ほどの短期間に、100発のICBMが新疆ウイグル地区の地下サイロ群に配備された可能性があるエリアの南西部140㎞と230㎞の2か所に、