2024年9月に全世界&全タイプで 1000機納入に次ぐ節目
「500 機で打ち止め」頓挫の知らせとも解釈され・・
そして、F-35Aは米空軍の航空機の中ではF-16に次いで2番目に機数が多い機種で、現在の米空軍計画によれば、2030年までに、F-35AはF-16機数を抜いて、米空軍内で最も数が多い戦闘機となるだろうと紹介しています
一方で同記事は後半部分で、2024年に米空車がF-35A調達計画の見直しを行い、一時は年間100機調達が必要だと訴えていたトーンを大幅に後退させて年間48機ブランを打ち出し、総調達予定 1763機を取得完了するのが、当初の 2030年代から10年以上遅れの2049年になると公表し、
更に議論中の2026年度予算案では、舌の根も乾かぬうちに年間調達数が「半減の24機」にまで落ち込んでいる点を改めて取り上げ、米空軍がF-35 開発遅れと脅威の急増大を受け、F-35総調達数見直し議論を継続中で、米空軍幹部が500機でのF-35計画中止を検討していると非公式に述べていたとも暴露しつつ、Jacksonville基地への 500機目納入で、その500機打ち止め計画が頓挫したことが明らかになった、と驚きの解説を展開しています
そして「500機打ち止め案」頓挫の根拠として、500機目を含め3機を受け入れた Jacksonville基地が、F-15CD の代替として、更に 20機F-35を導入予定で施設整備が継続進行中で、その後も、ジョージア州の Moody 空軍基地と日本の三沢基地にもF-35配備計画を進めていると米空軍が明らかにしているから、と記事は紹介しています
なお記事によれば米国防省は、2026年度の調達機数を48機から24機に減じたのは、既存F-35戦闘機の稼働率向上のため、スペアパーツやその他の整備部品購入を増やすため(F-35維持費高騰に苦しむ他導入国への部品価格低減策とも説明可能)だと説明しているようで、またロッキード社は、海外からの同戦闘機の需要が強いことを理由に、年間生産計画(2025年は170から190機納入)を維持するとも紹介しています
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米空軍協会は米空軍の応援団組織ですが、その機関誌 webサイトが、「米空軍への500機目のF-35A 納入」ニュースを素直に喜べないニュースであるかのようなトーンで報じており、時代の流れをしみじみ感じます
同時に米国防省やロッキードが、米空軍で需要急減中のF-35を、海外に必死で売り込んでいる「二枚舌」具合も、記事から露骨に伺えます
最後に、以前ご紹介した米空軍における F-35関連の「建前」と「本音」を、まんぐーすの「邪推」から再掲載しておきます(引用「米空軍F-35 死のスパイラル~」→https://holylandtokyo.com/2025/06/19/11861/
●【建前論】2024年12月19日退任間近の Kendall 空軍長官
誰も何機購入するかわからない。一定期間は更に購入し続けるだろうが・・・ある時点で、これは次世代制空機(F-47)とCCAで何をするかによって決まります。おそらくその点については検討するでしょうが、まだその準備が整っているとは思いません
●[本音】2024年9月7日付米空軍協会web記事で同機関誌編集長は、
米空軍は2005年頃に1763機導入という目標を設定しているが、(様々な脅威の変化や先端技術の進歩に)にもかかわらず、その数字を変更していない。空軍当局者は、導入機数を減らすとF-35の単価が上昇し、この価格上昇によりF-35計画が(法定基準を超えたコスト上昇や開発遅延プロジェクトの見直しを定めた) Nunn-McCurdy 法に抵触することを気にして手を出せないでいる
米空軍のF-35 の調達数関連
「米空軍F-35死のスパイラルへ」→https://holylandtokyo.com/2025/06/19/11861/
「空軍長官:F-35 調達機数は予測できず」→https://holylandtokyo.com/2024/12/24/10504/
「導入ペース低下:調達10年延長?」→https://holylandtokyo.com/2024/11/25/6327/
三沢基地に米空軍F-35配備計画
「三沢戦闘機も当面交代派遣で穴埋め」→https://holylandtokyo.com/2025/05/16/11563/
「在日米軍戦闘機変更を発表」→https://holylandtokyo.com/2024/07/05/6097/

