嘉手納F-15の撤退開始:8機?旅立つ

11月1日のF-15撤退開始発表から初の具体的動き
今後2年間かけての撤退第1陣

F-15C farewell 3.jpg12月1日米空軍嘉手納基地が、2024年末までに沖縄から撤退すると発表していた48機のF-15C型戦闘機について、第一陣が同基地から飛び立ち、オレゴン州Kingsley Field州空軍基地に向かったと発表しました。

第一陣の機数を米空軍は明らかにしていませんが、公開された写真には8機が整列して離陸を待つ様子が写っており、太平洋を渡る長距離移動の機数単位としては妥当な機数だと考えられるので、「8機」が嘉手納から撤収したと考えてよいかと思います

F-15C farewell.JPG1979年秋から嘉手納基地に配備されてきたF-15C/D型戦闘機ですが、10月末に嘉手納F-15の老朽化を理由とした撤退が突然発表され、11月5日までに「当面の穴埋め」としてアラスカから8機のF-22が一時的なローテーション派遣で嘉手納に到着しているところです。

米空軍は、当面は戦闘機のローテーション派遣で穴埋めを行い、恒久的な対応については今後決めると言い続けており、報道ではドイツ配備の米空軍F-16部隊の移転や、将来的には最新第4世代機F-15EXの配備が検討されていると言われていますが、極めて政治的な配慮から来るリップサービスに聞こえてしまうのはまんぐーすだけではないと思います。

F-15C farewell 2.jpg嘉手納基地からの米空軍F-15撤退に関連して何度も繰り返し申し上げているように、軍事的合理性から考えれば、また米軍全体で対中国に戦力分散運用で対処しようと取り組んでいることからも明白なように、台湾近傍の米空軍大規模拠点である嘉手納基地が有事に無傷であるはずがないことから、嘉手納基地を根拠基地にして有事に航空戦力を運用することを米軍は全く考えていないと思います

日米同盟や台湾防衛へのコミットメント維持を示す政治的メッセージのため、嘉手納基地に戦闘機や作戦機ローテーション配備や平時のみ配備はあり得るとしても、有事が迫った段階で沖縄から撤退して分散避難することは軍事的には全く正しい判断だと思います

F-15C Kadena.JPGでも、こんなに自明な実態を知ってか知らずか、保守的な日本の論客までもが「F-15よりF-22の方が5世代機で優れている」的な能天気「天然ボケ」コメントをしている日本の現実に寂しいものを感じところです

更に言えば航空自衛隊が、台湾有事に那覇基地配備戦力をどのように運用しようと考えているのかも気になります。あわせて、北日本の三沢基地から配備開始したF-35を、今後どの基地に配備していくのかが気になることろです

嘉手納基地からのF-15撤退関連
「米空軍幹部発言から大きな流れを学ぶ」→https://holylandtokyo.com/2022/11/09/3904/
「衝撃、11月1日から段階的撤退」→https://holylandtokyo.com/2022/10/31/3817/
「嘉手納でelephant walk」→https://holylandtokyo.com/2022/11/25/3981/

太平洋軍を巡る関係者の発言
「西太平洋の基地防御は困難」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-09-23
「欺まんで中国軍を騙せ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-21
「対中国で米軍配置再検討」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-02-16-1
「CSBAの海洋プレッシャー戦略」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-06-13

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