米空軍以外から、まだ受け入れていなかったのか!?
陸海空海兵隊3700名の応募からまず50名を
陸軍40名、海軍7名、海兵隊3名を最初に
6月30日、米宇宙軍は、陸海海兵隊から宇宙軍に完全移籍する50名の士官と下士官を、約3700名の応募者の中から選抜して7月中にも移籍を完了すると発表し、更に追加の350名を7月中にも既応募者の中から選ぶと明らかにしました
宇宙軍は2019年12月に創設され、現時点で前米空軍宇宙コマンドから移籍した約5400名で編成されていますが、陸海海兵隊からの転籍組を含め、2021年末までには新兵300名も加えた約6400名体制となり、2022年末には約8400名体制に拡大する計画となっています
米空軍からはこれまでに、「space operations」や「space systems operations」と言った宇宙特有の職域の要員が空軍から転籍し、今年2月からは共通職ともいえる「情報」「サイバー」「調達」「施設」と言った職域の約3600名の転籍が始まっていたようです
このほかに米空軍では、2020年には空軍士官学校卒業生を80名宇宙軍に「直配」し、2021年にはその数が100名に増加する計画を立てています。(ちなみに最近宇宙軍トップは、宇宙軍士官学校を別途設ける予定はない。少なくとも当面は士官学校用の教官要員を差し出す余裕はない・・・と発言しています)
また宇宙軍によれば、米国防省が2022年から2023年にかけて検討している米陸海海兵隊の宇宙関連任務の宇宙軍への部分移管検討と、今回の陸海海兵隊からの転籍は全く関連しておらず、従来から計画されていた宇宙軍立ち上げ計画に基づくものだと説明しているようです
宇宙軍No2のDavid Thompson大将は本発表に際し
●我々宇宙軍は、陸海海兵隊から宇宙軍に志願してくれた士官と下士官諸君の数の多さに圧倒されると同時に、陸海海兵隊から宇宙軍への圧倒的な支援に心から感謝している
●米空軍からの転籍者約5200名に他軍種からの転籍者が加わることで、新たな視点や考え方や文化が持ち込まれ、継続する宇宙軍プロセスを構成することを楽しみにしている
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宇宙軍については全く触れていませんでしたので、申し訳程度に、理解できた範囲でご紹介しました
航空自衛隊の中では、亡国のF-35やKC-46やRQ-4の話題から目をそらせるため、僅かな投資額にもかかわらず宇宙の話題や課題を大げさに語ったり、関連の仕事をパイロット以外の職域に押し付けて、余計なことを言わせないようにしているらしいです(風の噂で聞きました)
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