インド航空ショーでインド戦闘機のエスコートを受け飛行
C-5輸送機も同航空ショーに:米印関係を示す
8日付米空軍協会web記事は、75年ぶりに米空軍爆撃機(今回はB-1)がインドを訪問し、同国航空ショーでインド空軍戦闘機のエスコートを受けた展示飛行を実施するなど、米印関係強化を示すイベントになったと紹介しています
記事は、トランプ政権が退任直前の1月13日に秘密扱いを解除して公開した「インド太平洋戦略」の方針に沿うものだとB-1爆撃機訪問を取り上げ、同戦略が「インドを、豪州、日本、韓国と合わせた4か国枠組みの一員に加え、中国に対抗する地域の盾」としての位置づけ、「米国は、インドの軍事能力を自国防衛だけでなく、インド洋を超えた地域での活動パートナーとなるよう目指す」と表現していると紹介しています
また同戦略が、上記狙いを達成するため、「軍事貿易を拡大」し、また、米国と日本がインドの「finance projects」を支援し、地域国家の軍事力を連接するために協力していくと表現していることに言及しています
8日付米空軍協会web記事によれば
●3日、米空軍のB-1爆撃機がインドで開催された「Aero India trade show」でインド空軍Tejas戦闘機のエスコートを受けて飛行し、1945年以来初めてインドに降り立った。また同航空ショーにはC-5M大型輸送機も参加し、地上展示を行った
●同飛行の前日にDon Heflin駐インド米国大使は、「インドはインド太平洋地域のキープレーヤーである。米印協力は、ルールに基づく国際秩序で全ての国の繁栄と安全を推進するビジョンを広めるものだ」と語った
●B-1爆撃機を派遣した米第8空軍司令官のMark E. Weatheringtons少将は、「(B-1派遣は)両国の協力関係を示すだけでなく、「Bomber Task Force concept」の訓練の位置づけでもある」、「将来に向けた歴史的な意義を持つ爆撃機の参加だ」と表現した
●また爆撃機訪問の機会をとらえ、両国国防当局者が協議を行い、両国政府と両国空軍の関係強化に向けた舞台を整えた
●インド空軍が戦闘機選定を開始しているが、米国からはロッキードがF-16を生産ラインのインド移転を含め提案し、ボーイングがF-15EXを売り込んでいる。
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この航空ショーには、コロナにもかかわらず1.6万人が参加したようです
滑り込みでトランプ政権が公開して物議をかもした「インド太平洋戦略」ですが、このような動きは継続して進めていただきたいものです
少しは関係のある記事
「インド海軍にFA-18提案」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-12-31
「アジアに第1艦隊編成へ」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-11-20