極超音速兵器開発も今頃学会に技術情報収集

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国防省が今後5年間毎年20億投資
大学を束ね技術情報収集Consortium設立へ
同兵器の推進装置や飛翔体素材に新たな知見を求め

Hypersonic3.jpg10月26日、米国防省が極超音速兵器の開発促進のため、技術を持つ約10大学からなるコンソーシアムを立ち上げ、毎年約20億円を投入して同兵器の推進装置や機体素材等に関する最新技術情報の提供を受ける仕組みを立ち上げると明らかにし、テキサスA&M大学教授にまとめ役をお願いすると発表しました

国防省の担当幹部は、文献によれば中国の極超音速兵器開発では、中国の学生が同兵器開発の風洞試験からプロトタイプ飛行試験まで、全ての段階に関与して開発を進めている点を指摘し、研究の最前線からの技術情報の迅速な製造現場や軍需産業への提供が重要だと訴えています

hypersonic5.jpg先日、米空軍が優先研究対象の一つとする「兵器や無人機の群れ制御」に関し、研究の行き詰まりから、米空軍が産業界や学会から情報提供を求める動きにかじを切ったとお伝えしましたが、国防省が陸海空軍を挙げて取り組む最優先プロジェクトである極超音速兵器においても同じ動きになりました
中国やロシアが先行すると言われ、ロシアが試験成功をプーチン大統領の誕生日に報告し、対抗するかのように米陸軍長官が「3月の試験では誤差6インチで着弾した」とアピールする極超音速兵器開発の動きをご紹介しておきます

10月27日付Defense-News記事によれば
Hypersonic4.jpg26日米国防省は、極小音速兵器の開発に関する大学との協力関係を強化するため、Texas A&M大学の航空工学教授で極超音速飛翔体研究所の所長であるRodney Bowersox教授をリーダーとする、全米約10の大学を束ねるコンソーシアムを今秋に立ち上げ、今後約5年間活動すると発表した
担当する国防省のGillian Bussey統合極超音速移行室長は、「国防省は極超音速兵器に相当の投資を行ってきた。しかし、試験の中で最新技術を対象兵器に投入する必要のある分野がありながら、新鮮な先進研究の「血」が健全に製造現場や軍需産業に流入していない」と語り、大学研究機関で生まれつつある最新技術活用の重要性を訴えている

このコンソーシアムは国防省や他の関係政府機関の直属となり、大学の研究機関と軍需産業界を結び付ける役割を果たす。Bussey室長は「コンソーシアムは、極超音速飛翔体を開発して飛ばすことが目的(The gold standard)だ」と表現している
この秋に立ち上がるコンソーシアムは、例えば海軍研究所(極超音速兵器を担当)が特定した問題に関し、極秘や管理された軍事秘密であっても関与して解決策を検討する

Hypersonic22.jpgコンソーシアムに参加する専門家(A board of experts)は以下の大学から参加する。MIT、ミネソタ大学、イリノイ大学、アリゾナ大学、テネシー大学、モルガン州立大学、カリフォルニア工科大学、ジョージア工科大学、パデュー大学
国防省は2021年度予算案で、極超音速兵器開発に3300億円を要求している
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新兵器に対する「必死さ」が伝わってくるのですが、中国の例を出してまで説明する必要があったのかは「?」です。「必死さ」より、「焦り」や「遅れ」や「壁」を感じさせるコンソーシアム設立発表です。

ロシアや中国の「出来栄え」がどれほどなのか情報を持ち合わせませんが、「なりふり構わぬ」必死さが功を奏することを祈念いたします

日本の「学術会議」の皆様に、本件に関するご所見を伺いたいところです

中国の極超音速兵器開発
「中国空軍H-6Nに空中発射極超音速兵器搭載か?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-20
「中国が超超音速兵器で優位」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-27-1
「中国が優位なのか?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-14
ロシアの極超音速兵器
「露が対艦極超音速兵器試験に成功か」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-08
「ロシア第3の超超音速兵器3M22 Zircon」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-21
「プーチンが超超音速兵器を大自慢」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-26
「ロシアが新型核兵器続々開発と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-1
「ロシアも取り組み表明」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-11
米軍の極超音速兵器開発
「3月の極超音速兵器テストは誤差20㎝」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-10-14
「3軍協力で極超音速兵器開発」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-08-15-1
「ボディー試験に成功」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-03-22
「空軍開発本格化」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-06-16
「攻防両面で超超音速兵器話題」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-09-08-1
「防御手段無し」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-03-21-1
「宇宙センサー整備が急務」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-31

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