太平洋空軍司令官:F-35はF-35らしく使用せよ

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米空軍はF-22を約5年間F-15のように使用し十分活用できず
日豪韓への交換パイロットを活用してくれ
新しい太平洋空軍司令官の発言を初紹介

Wilsbach3.jpg27日、Kenneth Wilsbach太平洋空軍司令官が米空軍協会ミッチェル研究所のオンラインイベントに登場し、米空軍が第5世代機F-22を導入当初、その特性や優れた能力を十分活用できず、従来使用していたF-15Cのように使用して5年間も無駄にした失敗を繰り返すなと、F-35購入同盟国に呼びかけました
またアジア太平洋戦域の広大さをカバーするため、空中給油機や足の長い航空機や兵器が必要だと述べつつ、極超音速に大きな関心を寄せているとも語っています
F-35 Japan1.jpg更に、中国の軍事脅威が一番大きく、中国の脅威対処を考えておけば、ロシアや北朝鮮やイラン対処は可能だ等々と、現在の脅威評価を語っています
空軍参謀総長にご栄転のBrown大将の後任として、8月から太平洋空軍を率いているKenneth Wilsbach大将の語り口を、極めて断片的ですが、初めての機会ですのでご紹介しておきます
27日付米空軍協会web記事より
Wilsbach太平洋空軍司令官はミッチェル研究所のデプチューラ研究部長とオンラインで対談し、アジア太平洋地域でF-35を導入した国々に対し、「米空軍のF-22導入時の教訓に学び、F-35を従来使用してきた戦闘機のように運用してはならない。F-35の潜在能力を最大限に発揮させよ」とアドバイスを送った
同司令官はF-22導入時の米空軍の反省を振り返り、「我々はF-22が実際に何が可能かを学ぶのに時間を要した。戦術が全く異なっていた」と述べ、「F-22導入後、約5年間も第5世代機のステルス性やセンサー融合能力を十分に活用することが出来なかった」と述べた
Wilsbach.jpg同司令官は地域のF-35購入同盟国に対し、米軍が豪州、日本、韓国に派遣している交換パイロットの存在を強調し、「交換パイロットを十分に活用して、各国の操縦者や作戦計画者と交流させてほしい」と述べ、「交換パイロットは全てLuke基地でF-35を学び、F-35と共に他国の関連システムにも知見がある存在として基礎を備えている」とアピールした
広大なアジア太平洋戦域で今後必要な戦力について同司令官は、空中給油機、航続距離の長い航空機や長射程ミサイルを上げ、特に極超音速兵器の重要性に触れた
●「膨大な距離を可能な限り高速でカバーする能力が不可欠だ」、「高速で敵に反応時間を与えず、敵が防御システムを使用しても迎撃は困難な代物だ」と表現した
ステルス性も引き続き重要で、「敵の防御ネットワーク内部に発見されることなく侵入し、見つかっても敵に反応時間を与えない」と表現した
F-22Hawaii2.jpgまた同司令官は中国とロシアの脅威を比較し、中国がロシアより軍事的に脅威だ(China has pushed ahead of Russia militarily)と述べ、中国脅威への対応を考えていれば、デフォルトでロシアや北朝鮮やイラン等への対処は可能だとも表現した
北極圏や周辺でロシア機の活動が活発化し、米軍機が対応する事案や要撃される事案が増加している件に関して同司令官は、アジア太平洋地域では同様の傾向はみられないと述べ、
●「毎日ではないが週に複数回、米軍機が中国やロシア近傍エリアを飛行する際に、敵戦闘機による対応行動を受ける」が、「中国にしろロシアにしろ、大部分が安全な行動で、米側はもちろん常にプロの安全な対応である」と状況を説明した
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「中国に備えておけば、ロシアや北朝鮮やイラン等への対処は可能」と発言していますが、真にそうであったとしても、司令官たる大将が口にする言葉ではないと思います
F-22-wake.jpgこの辺りが、ペンタゴン勤務経験なく大将になったWilsbach太平洋空軍司令官の「危うさ」のような気がします
F-22は、酸素供給装置の不具合で海外派遣が遅れたり、調達機数が大幅削減されたことから、作戦運用法が迷走したのかもしれませんが、軍事の現場の人間が「頭は固い」事を証明してしまった事例でもありましょう
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