19日付Defense-Techは、中国軍へSU-35マルチロール戦闘機を売り込むロシアUnited Aircraft Corp社幹部の発言を紹介しつつ、輸出交渉の状況を伝えています
パリ航空ショーで同社が最も力を入れて売り出しているのがSu-35だそうで、西側の第4世代機を凌駕し、F-35出さえも上回る部分があるとのふれ込みで、「F-22Aの潜在的ライバル」と宣伝しているようです
19日付Defense-Techによれば
●パリ航空ショーで売り出し中のSu-35は、開発中のステルス戦闘機T-50 PAK-FAが採用している新たなエンジンやアビオニクス等々を搭載している。
●同航空ショーで配布されている情報によれば、最近の飛行試験で「第4++」世代機である同機は、設計性能を達成するだけでなく、米国製の4世代機F-16やF-15やFA-18も上回り、F-35をも上回るとなっている
●Su-35を製造するUnited Aircraft社のYuri Slyusar社長は、パリ航空ショーの会場で中国への輸出交渉の状況について質問され、契約交渉は一端中断していることを認めた。
●そして同社長は「問題点は、政府レベルの軍事協力に関する部分にあり、我々企業レベルの話ではない」と述べつつ、「我が社は、24機のSu-35売却契約が今年中に締結できるものと信じている」と述べるに止まった
●中国は最近、ロシア製Su-27を基に開発(勝手にコピーされたとロシアが反発)されたJ-11B戦闘機の発展版J-11Dの初飛行試験を行っている。
●しかし依然として中国空軍がSu-35に興味を示しているのは、日本が導入するF-35やインドが導入するSu-30MKOやT-50に対処するためだと報じられている
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「問題点は、政府レベルの軍事協力に関する部分にあり・・」ですが、輸出したSu-27を中国が無許可でコピーし、J-11B戦闘機を開発した前科者だからでしょう
しかし中国は、ステルス戦闘機や戦闘爆撃機と言われる「J-20」や「J-31」を開発中なはずですが、Su-35も欲しいんでしょうか? またSu-27を購入した時のように、分解して技術を盗もうとしているのでしょうか???
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中国「J-18」はロシア「Su-34」のコピー
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「Defense-Tech」の読者コメントでは、「企業発表の宣伝性能との記事の描写がステキ!」との投稿が人気を集めており、ロシア企業の宣伝性能が余り信頼されていない実態が伺えます。
でも、Su-35は極東ロシア空軍にも配備開始されており、航続距離がSu-27の1.5倍もあることから日本も警戒が必要でしょう
「米中と中露関係を考える」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-15