米空軍は、士官の中途退職率が予定よりも低く(最近16年間で最小:恐らく不況の影響)、また厳しい予算状況を受け、2011年度に「自主的でない兵力数調整(involuntary force management)」を行うと発表しました。併せて空軍士官学校の学生数削減にも着手します。
AirForce Magazine webサイト7日付Dairy-Newsより
●自主的でない手段で士官数削減へ
米空軍は、士官の中途退職率が低いことを受け、2010年度から士官の数を「自主的に」管理する複数年計画を実施してきましたが、2010年度末時点で定員を2300人上回ることが確実になっています。
このままでは、2012年度の末には定員より7000人多い状況になる見積もりもあり、半ば強制的な手段を執らざるを得なくなったモノと推察されます。
シュワルツ空軍参謀総長は、5月から下位階級の士官に関する「兵数縮減検討会(force-shaping boards)」を開始すると表明しています。
●米空軍士官学校の学生数も削減へ
また、シュワルツ参謀総長は、米空軍士官学校の学生数を、現在の4400人から2012年12月には4000人にまで削減するように指示しました。
士官学校関係者は、昨年は1285人の新入生を受け入れたが、今年は1120人、来年は1050人へと入学者数を削減する、と述べています。
そしてその影響について、「今でさえ狭き門なのに更に狭くなる。また運動競技能力や学生の多様性(人種やマイノリティーや留学生!?)に影響を与える」と訴えています。
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昨年夏のフォーブス誌の大学ランキングでは、確か陸軍士官学校がトップに、空軍士官学校は7位にランキングされたと思います。
「フォーブス誌が士官学校を1位に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-08-11
お金が掛からないのがポイントだったような気がしますが、入学は本当に難しいようです。しかし・・運動能力維持も大学対抗戦を意識したことなのでしょう。
「米空軍が早期退職を推進へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-29
「米空軍の人口統計」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-12
「ゲーツ長官が空軍へ最後通牒」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-17
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