米空軍はワクチン完成まで1年間特別コロナ態勢で活動

6月からワクチン完成まで「新たなアブノーマル」態勢で
他国空軍トップと重要アセット部品サプライヤー保護に
日本の皆様も早く考え方を切り替える必要が・・・

Goldfein9.jpg22日、Goldfein空軍参謀総長がオンラインで記者団と会見し、6月1日からワクチン完成まで「new abnormal」とも呼ぶべき業務態勢で臨むと語り、感染の波が繰り返し訪れるであろう「cyclical virus」を予期し、止められない核抑止や領空保全や空輸任務を優先しつつ、コロナ対処で遅れた事業の巻き返しに(優先度をつけて)取り組む考えを示しました

また、緊要な注視している装備品としてF-35, KC-46, B-21 and T-7Aを上げ、特にF-35などでは他国空軍トップと連携をとりつつ、代替の利かない弱小サプライヤー保護や効率的な部品の確保について協力して取り組んでいると説明しました

T-7A.jpg更に同大将は、自分も含めて主要幹部が出張を控えてオフィスにいることから、web上での会議を容易に大規模に開催できることや、今回の対処で急速に進んだリモート体制の利点を、コロナ態勢後も活用するよう発想の転換を図りたいと語っています

まぁ・・・本当に苦しい部分には触れていないと思いますし、「新たなアブノーマル」体制もよくわかりませんが、「ワクチンができるまで約1年間はかつての態勢には戻れない」と明確に打ち出すことで、組織全体の思想を統一し、組織として知恵を絞って取り組もうとのトップの決意表明ですので、日本の我々一般庶民にも参考になると思いご紹介しておきます

22日付米空軍協会web記事によれば
Goldfein空軍参謀総長は記者団に、我々は6月1日をもって体制をリセットし、今後何回か訪れるであろうコロナ感染の波の中に生きる「new abnormal」と呼ぶ世界の中で、ワクチンが完成するまで約1年間、我々の能力を総動員して作戦しながら生き延びることを考えている、と語った
Goldfein8.jpgこのリセットでは、休むことのできない核抑止や空輸や領空保全などの任務を継続しつつ、コロナ緊急事態で遅れが生じている事業に対処し、アブノーマルな世界の中でのノーマル態勢体制を追求していく、と表現し、我々にはDNAに組み込まれた対応力があり、CBN戦対処ノウハウと合わせ、基礎に立ち返って対応していきたい、と説明した

コロナで生じている軍需産業やサプライチェーンの問題については、Lord国防次官が3か月遅れと最近語ったロッキードのF-35計画は今後も遅れが出るだろうし、ボーイングのワシントン州の工場が数週間停止していると述べたものの、現時点で、契約企業が必要な部品等を入手できない深刻な事態は見られない、と同大将は説明した
また同参謀総長はサプライチェーンに関し、他国空軍トップと軍需産業基盤の維持に関する協力体制について検討しており、価格低減や即応態勢アップのため「shared systems」を構築することになろうと述べ、特に「subs, the Tier 2 and Tier 3」サプライヤーに関して重要になると表現した

F-35 2.jpg特にF-35に関しては、カナダ、日本、韓国、イタリアなどと緊密に連携をとっており、協力して資金の効率活用を図り、代替の利かない下請け企業の苦境乗り切りを支えたいと語った
●ただし同参謀総長は、トルコをF-35計画から除外した時のように、軍需産業界に縮小傾向がある中でも、F-35関連分担を米国内に戻そうとしているわけでは決してないと強調した

軍需産業現場の状況について参謀総長は、「工場勤務者が分散して働く職場は操業の遅れが比較的少ないが、密集して仕事する必要がある職場は問題を抱えている」と述べ、Roper空軍調達次官が外部資金も活用して緊急を要する小規模事業者の資金繰り支援に尽力している様子も紹介した
今回のコロナ対策を通じ、逆にコミュニケーションが改善された側面もあるとし、20日に空軍主要幹部20-30名と同時にweb会議を行ったが、コロナ以前だとこのような会議の準備に数週間以上必要だったことを考えれば、大きな変化を感じている、と同大将は語った

空軍士官学校の卒業式を1月ほど早めたが、これを可能にしたネットワーク活用の授業方式や教材の準備は、コロナ後の世界でも最大限に活用すべきものであろうと考えている、と所感を述べた
KC-46A9.jpg●これ以外にも、O’Shaughnessy北米コマンド司令官がコロナ対処の「思考リーダー:thought leader」として積極的に指揮統制改革に取り組み、医療機関や関連支援拠点との直通ラインを設置し、アップルやグーグルの検索技術の協力を得て、最も信頼できるデータ収集を行っている等の例を挙げて紹介した

●更に参謀総長自身も出張予定がなくなった時間を活用し、他国空軍トップや軍需産業幹部との電話会談を精力的に実施し、現状確認や情報共有に取り組んでいると述べた
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「new abnormal」体制をご紹介するはずが、軍需産業対策の話が大半になってしまいましたが、重要なのは「6月からワクチン完成までは新たなアブノーマル」で・・・とのトップとしての言葉です。もうそろそろ、多くの人が感じ始めていることを、明確に示すことの重要性です。文句ばっかり言ってないで、早く悟ってそのように自分の身は自分で守ることの重要性でもあります

軍需産業の現状についてはオブラートに包んだ形になっているのでしょうが、コロナ関連での在宅勤務や遠隔授業を通じ、新たなコミュニケーション手段に触れ、いろいろ考えさせられている皆様も多いのではないかと思います。この際だから、いろいろ挑戦し、経験することが上策でしょう
一度リモート飲み会やってみたいなぁ・・・とこの頃思うまんぐーすでした

米国防省や米軍のコロナ対策・影響
(4月23日までの状況:随時更新・追記中です!)
→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-03-19

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