9日付「Defense Tech」が、有人でも運用できる無人偵察機を紹介しています。
Northrop Grummanが開発している「Firebird」と言う偵察機について担当者の会見を9日に行ったようです。U-2やRQ-4を運用している加州のBeale空軍基地近郊での飛行が最近確認されるようになってきたとの情報もあったようですが。
なお、飛行映像をご覧になりたい方はこちらをクリック
同記事とNorthrop Grummanによると・・・
●一体成型の機体には、高画質ビデオカメラ、レーダー、電子盗聴装置等々、あらゆる偵察機材を搭載することが出来る。もちろん全てを同時使用することも出来るし、パソコンにUSBスティックを差し込むような感じで、ソフトウェアを気にすることなく新たな装置を追加搭載可能である。
●開発担当者は、これまでのISR 装置を数多く搭載できるだけでなく、他のセンサーを組み合わせて能力向上を図ることが出来き、まさに作戦要領を変える変革者と位置付けられると胸を張った。
●プロペラ推進、1200ポンドのペイロードで40時間の連続飛行が可能な機体ではあるが、脆弱そうに見える同機はどのような役割を担うのか? 想像ではあるが、MC-12のような役割ではないか。
●アフガンのような航空優勢が確保された空域で、1トン程度が搭載可能なISR機は戦場指揮官からの派遣要求が鰻登りで、この役割を無人機にやらせたいのではないか。
●一方で同機は有人飛行も可能であり、搭乗員が上空で判断する必要がある場合への対応も可能となっている。高度25000–30000フィートでの運用が可能で、速度80–200ノットが出せる。
●Northrop Grummanがコストを下げることが出来れば、本格的な生産に入る可能性は高い。
●ちなみにFirebirdは、5月末に行われるJoint Forces Commandの演習「Empire Challenge」に参加する予定らしく、そこでの働きに注目したい。
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ゲーツ長官肝いりの特別チームがわずか構想から1年足らずで実戦配備にこぎ着けたMC-12 Liberty。この既存技術活用ローテク有人機が掘り起こし、そして爆発させた現場ニーズを無人機で満たそうとの考えでしょうか・・・・。
しかし、「optionally-manned plane」(有人オプションもある航空機)とやらに搭乗を希望する兵士がいるのでしょうか? 安全性への配慮も薄く、なんかいい加減に扱われそうで怖いですね・・。搭乗員特別手当でも出るんでしょうか??
ISRへの取り組みと肝いりMC-12
「新型ISR機MC-12」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-06-12
「MC-12とF-35の工場で」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-02
「米空軍ISR組織の革新」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-21