読者の方からご指摘いただきました!
→今回修復されたB-2は2010年初頭に火災を起こした機体(88-0332)で、2008年に墜落した機体(89-0127)とは別機ですよ。
↓
ご指摘の通りです。間違えました。
そうですね・・・18ヶ月前は08年2月にはなりませんね・・・
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約18ヶ月前の2008年2月23日、グアム島アンダーセン空軍基地から離陸しようとしたB-2爆撃機が、滑走路脇に墜落・大炎上しました。離陸直後に滑走路上で約30度の高ピッチ角となり、失速したものです。
事故時の映像は以下のサイトで。2機目の離陸:約2分20秒あたり
→→ http://www.wired.com/dangerroom/2008/06/video-stealth-b/
1機1500–2000億円と言われ、あまりにも高価なため僅か21機しか保有できなかったことから、ゲーツ前国防長官等に「要求性能を高く設定しすぎて、開発に長期間と莫大な経費を要し、結果的に単価が高騰して僅かな数量しか調達できない装備品の悪しき典型」と呼ばれ、次期爆撃機や次期戦略原潜の「反面教師」となっているB-2爆撃機が奇跡の(意地の)復活です。
大事故後、グアム島で18ヶ月間に渡りノースロップ・グラマン社の技術者等による懸命な修理を受けていた当該機(機番0332)が、8月16日、より大規模な修復作業と定期点検を受けるため、グアム島からカリフォルニア州のPalmdale工場へ約6000nm飛行して到着(写真左下)しました。
飛行高度や速度は機体に負担の掛からないよう厳密に事前計算され、機体重量を抑えるため機内燃料を抑えて空中給油機随伴で移動。加えてKC-135が飛行中のB-2を詳細にモニターする態勢が取られました。
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しかし・・・事故の映像や写真を見る限り、とても修理可能な状態とは思えませんが・・・。少数の機体ですから、1機でも大事なんでしょうね・・。水没したF-2も6機修理するそうですが・・・。
事故当時のAP通信によると、事故原因は、24個のセンサーのうち3つが湿気のために計測を誤り、飛行を制御するコンピューターが離陸時にピッチアップするよう指示を出したことが原因の模様です。
グアムは湿気が高く、始動前にセンサーを熱して内部の湿気を蒸発させるという「技」が一部のパイロットや整備士らによって非公式に行なわれていましたが、事故時には行われなかったようです。ハイテクの最新機材も、こんな現場の技に支えられているんですね・・・。
「ゲーツの取得開発改革指針」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-15-1
「武器輸出・共同開発の方針転換へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-22