26日付「military.com」が伝えるところ、米陸軍は2016年9月末までに約5万人を削減し、現役兵52万人体制に移行する計画をまとめたようです。
米陸軍参謀本部の人事管理部長ボスティック中将によれば・・・
●来年3月から削減計画を開始する。種々の方法を並行して行い、自発的及び非自発的な退役や年齢による退役、Bououtを含む。
●まず第一段階として、一時的に3年前からアフガン作戦のため増員された2.2万人の削減を行い、次に2007年から増員が開始された部分に着手する。
●陸軍はイラクやアフガンでの任務縮小に伴う自然な形での削減を意図しており、(冷戦終了後の)1990年代に実施した削減の経験を生かそうとしている
●離職者に対する経済的なインセンティブもその一つで、現在は失効している同インセンティブの復活を議会に要望している。
●陸軍は90年代の削減の教訓を改めて再確認中で、特に離職者が持つ経験等を組織として無駄にしないよう注意を払っている。
●陸軍関係者は、「90年代には、削減目標を達成するため非自発的な離職を行う必要があったが、今回はそのような段階に至る前に、昇任評価や選抜を適切に行い、強制的な手段が必要ないようにしたい」と述べている。
///////////////////////////////////////
この5万人削減が、今議論の進んでいる国防費削減とどのように関係しているのか分かりませんが、先日ご紹介した「10個旅団削減案」など、陸軍は過去の大幅な現増員を繰り返した経験からいろいろな「対処法」を蓄積してるようにも見えます。
↓ ↓ ↓
「米陸軍が10個旅団削減案を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-09-02
一方で最近の空軍関係者の話からは、「赤信号もみんなで渡れば・・」や「断崖絶壁に落ちることは分かっているが、誰も止めようとしない」といった雰囲気が感じられ、本当に戦略的な削減検討が行われているのか不安になります・・・。
↓ ↓ ↓
「米空軍協会で大風呂敷を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-09-20