14日付ロイター電子版が、航空自衛隊F-Xの発表は、日本の政治日程から20日の野田総理以下の会議を経てF-35に決定される、と報じています。
また米軍事情報サイトは、F-35を製造するロッキード社関係者が、日本はF-15の後継にもF-35を購入することになると豪語している様子を伝えています。
まんぐーすの戦闘機嫌いは別にしても、脅威の質が変化し、米軍の体制や戦い方も戦闘機から脱却しようとする中、中国のような強大な大陸国家に海を隔てて直面する日本が、他の国防投資を差し置いて戦闘機に優先巨大投資をする意味が全く理解出来ず、後世に大きな禍根を残す決定だと思うのですが、坦々とロイター等のメディア情報をご紹介します。
14日付ロイター電子版は
●機種選定過程に詳しい別々の匿名2名からの情報によれば、当初14日に野田首相以下で開催される会議でF-35が決定される予定だったが、他の切迫した議題があったため20日の会議に議論が持ち越された。
●40~50機の調達を決定する。2016年から購入を開始するが、最初の数年は小数機を購入し、購入数の増加は緩やか、と軍需産業筋は語っている
15日付AFマガジン「DR-Archive」記事は
●13日、ロッキードのRalph Heath上級副社長は、今回の選定では40~50機の調達であるが、実質的には200機程度の調達になる、と述べた。また同氏は、F-4ファントムの後継が50機ほどで、次に控えているF-15やその後のF-2の後継としてもF-35が必要だから、と説明した。
●同じくロッキードのF-35業務担当副社長Stephen O’Bryan氏は、日本からのオーダーには日本国内に最終組み立て及び検査施設(a final assembly and checkout facility)を設けることを含むだなろう。しかし日本は武器輸出が出来ないので、日本用の航空機のみを扱う。
日本は2016年予定で機体を受け取るだろう
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米軍需産業は、F-15の後継まで織り込み済みだそうです。この件は以前にもO’Bryan氏の「口ぶり」をご紹介したところですが、日本は更なる値上げや言いがかりを付けられて「骨の髄」までしゃぶられそうです。
「F-35輸出商売は好調」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-27
まんぐーすは、米国や米軍との連携無くして日本の防衛は難しいと考えていますが、戦闘機への支出で「骨の髄」までしゃぶられるのは勘弁願いたいです。
F-15導入した決定した35-40年前であれば、まだ冷戦時代の抑止力として意味があったかもしれませんが、今はどう考えても戦闘機重視は説明できないと思います。他の投資を縛り、防衛構想自体の硬直化を招きます。
そもそも、それだけの投資に日本と防衛省は耐えられないと思いますが・・・
戦略面で戦闘機への巨大投資に大きな疑問符が付く中、F-35の機体にも性能や納期面で???状態が解消されない中の見切り発車です。日本を滅ぼす戦闘機重視の暴走列車は誰が止めるのか・・・
「CSBA中国対処構想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-18
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