4月15日、米空軍のB-52爆撃機が初飛行から60回目の誕生日を迎えたとのニュースが軍事情報サイトを賑わせましたが、米軍装備の「長寿化・高齢化」傾向はB-52だけに止まらないようです。
16日付「Defense Tech」は、 海軍協会主催の恒例行事「Sea, Air, Space conference」で、米海軍幹部が海兵隊のAV-8B Harrierは構造検査の結果、メンテナンスをしっかりやれば2030年まで飛行可能だと述べたと報じています。
Donald Gaddis海軍少将は
●米海軍航空システムコマンドが海兵隊ハリアーの機体の構造強度検査を行った結果、同機種は依然良好な状態にあり、しっかり整備を行えば2030年まで飛行可能であることが判明した
●AV-8Bを2030年まで維持するには、先ほど英海軍から購入することで合意した英軍GR9 Harriersとその部品を活用することが前提になる。
Defense Techは本件について・・・
●F-35Bの開発が当初計画通りであれば、本年2012年からハリアーとの交替が始まるはずだった
●ハリアーはこの結果、F-35、 F/A-18E/F Super Hornets、 EA-18G Growlers、UCLASS(Unmanned Carrier-Launched Surveillance and Strike)jetと共に行動することになった
●ちなみに海兵隊のハリアーAV-8Bは、1980年代中盤から任務に就いている
/////////////////////////////////
海軍協会(Navy League)恒例のSea, Air, Space会議が始まりました。今後いろいろな話題が飛び出すモノと思われます・・・
少し前向きな話では・・・
同じくGaddis海軍少将が、FA-18Super Hornetに代わる2030年導入を目途とした6世代艦載機の導入を検討するため、13日金曜日に軍需産業に対し、Super Hornet後継機を検討するためのRFI(情報要求書:Request for Information)を発出したと述べています。
A2AD環境下での使用を念頭に、有人・無人両方のオプションを含む多様な任務遂行を期待しているようで、20年間でどこまで実用可能なのかを見極めるため、技術状況について情報提供を求めるようです。
詳しくは以下の記事で
→http://defensetech.org/2012/04/16/the-navy-kicks-off-the-search-for-its-next-fighter/
/////////////////////////////////////
空母には無人機UCLASSが主力として配備されるモノとばかり思っていましたが、まだ色々考えているようです。有人機のオプションも。。。 色々影響が大きいので、まずは情報収集からだそうです。海軍よおまえもか・・・空軍を反面教師としては・・・。
13日の金曜日にRFIを発出とは・・・何やら不安がよぎります・・。
「50歳B-52は80歳まで」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-21
「無人ステルス機Phantom Ray」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-14
「暴露記事ビンラディン作戦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-03