27日付「Defense tech」記事は、空母艦載機を目指した無人ステルス機X-47Bが、米空母トルーマンに「クレーン」で搭載される写真(26日)を紹介しています。
X-47Bは、Northrop Grumman社が海軍と契約して空母艦載機のデモンストレーターとして開発中の機体です。
現在2機のみ存在し、基礎的な開発と飛行試験が行われていた加州エドワーズ空軍基地から、本年6月に東海岸のメリーランド州Patuxent River海軍航空基地に「地上」輸送され、本格的な試験が開始されたと伝えられていたところです。
「X-47Bが東海岸で本格試験へ」→holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-15
「Defense tech」記事は・・
●2機しかない試験機の1機が空母のトルーマンに搭載された。X-47Bが艦艇に搭載されるのは初めてである。
●海軍とグラマン社は、港内及び大西洋上でX-47Bの試験を行う予定である
●米海軍は、艦上での数週間に及ぶ試験の後、この冬の間に空母からの離発着試験を行う予定である。
●空母トルーマンはX-47B運用に必要な各種ソフトウェア改修を済ませており、空母の乗員やグラマン社関係者が携帯型操縦装置でコントロールできるようになっている。
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空母艦載の無人攻撃機の配備予定については・・・
昨年5月にラヘッド海軍作戦部長(当時)が「2018年までに空母艦載無人ISR攻撃機の飛行隊を空母に配備する予定である」と講演で述べており、予算削減の中で予定通りかどうかは不明でながら、A2AD対処の優先事業の一つと考えられています。
中国空母からJ-15が離発着したニュースに対抗したわけではないでしょうが、多いに期待したいところです。
「X-47Bが本格試験へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-15
「欧米以外で無人機需要急増」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10
「無人機操縦者と手当と民需」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-23
「どんな兵器を:Anti-Access環境対応」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-04