NATO軍司令官「ロシアの指示による軍事作戦だ」

NATO軍司令官「ロシアには誰もだまされない」
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17日、NATO軍最高司令官のBreedlove米空軍大将が自身のブログを更新し、ウクライナ東部での「親ロシア武装勢力」による政府機関等の襲撃・支配について、「ロシアの指示による組織的に計画された軍事作戦だ」と指摘しました。
更にその根拠として、専門家による「親ロシア武装勢力」分析をいくつか紹介しています
17日付Defense-News記事によれば
Pro-Russian.jpg露のプーチン大統領等は、ここ数日行われている武装して覆面をした親ロシア勢力による政府機関等の襲撃・占拠を、ロシア語を話せる地元住民が自然発生的に集結した武装集団に導かれたものだと主張している。
●しかしNATO軍最高司令官のBreedlove大将は自身のブログで、「simply not true」、「ロシアには誰もだまされない」と厳しいメッセージを発信している
●同司令官はまた「ウクライナ東部での巧妙に計画された組織的軍事活動は、ロシアの指示により行われていると見ている」と述べている
NATO軍司令官は専門家の分析として
Breedlove-NATO2.jpg●親ロシア武装集団は、地元の武装集団が自然発生的に集結したようなものではなく、長期間を掛けて訓練養成され、装備を付与され、部隊行動に習熟した軍隊の一部である特徴を有している
●武装集団が保持している兵器や装備はロシア軍の装備品である。この種の兵器や装備は、一般市民が大量に入手可能なものではない
銃口を下に向け、引き金には手をかけずに指を伸ばして即応体制を維持している様子が確認できるが、これは、武装集団の武器の取り扱いや保持要領は訓練を受けた軍部隊であることを示している。
●政府機関に対する統制の取れた催涙ガスやスタンガンの使用は、当該組織が臨時に結成された武装群集レベルを遥かに超える訓練を経ていることを示している
Pro-Russian 2.jpg●当該武装集団が設置している「検問所」の映像を分析すると、指揮官の下で厳正に任務を遂行している様子が伺われ、その立ち振る舞いに規律が感じられる。これは椅子に座ってタバコを吸う群集寄せ集めの「検問所」とは明らかに異なる
●ウクライナ政府機関の建物を襲撃する際は、連携の取れた建物への攻撃と周辺地域のバリケード等による封鎖が巧みに連動して遂行されていた。これはクリミア半島で見られた状況と同じであり、武装を得た群衆による手口ではない
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世界中の誰もがロシアが武装勢力に関与していると思っていますし、実際そうなのでしょう。それでも誰も抑止できない、誰も止められない・・・。
Breedlove大将の恐れるシナリオ
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-04
●Breedlove司令官は、いくつか想定される露軍のウクライナ侵攻を語った。まず南ウクライナに侵攻し、クリミア半島への回廊を確保する。更に西進し、黒海に面する重要港湾オデッサまで占領する。
●もしくは更に西侵攻し、ロシア語系住民が多いモルドバの「Transdniestria」を併合する事までも考え得る。ロシアはまた、ウクライナの北部や北東部地域、つまりかつてのソ連邦領域にまで侵攻する戦力を有している
●Breedlove司令官は「NATOメンバーでないウクライナでの作戦計画は有していない。平和的解決を目指す」
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