24日、米国務省において次の駐ソウル米国大使の就任式がケリー国務長官の主催で行われ、最近までヘーゲル国防長官のスタッフチーフやアジア太平洋担当の国防次官補を務めた、謎の怪人Mark Lippert氏が就任しました。「謎の」修飾語を付けたのは私の好みで、日米関係に関与する皆様にはお馴染みの人物なのでしょうが・・・
同就任式の終盤に、オバマ大統領がサプライズで駆けつけたことから韓国メディアは大喜びです。オバマ大統領は上院議員時代からLippert氏をスタッフとして重用しており、その親密さに韓国側が喜んだわけです
なおご紹介する写真は、同日夜、在米韓国大使公邸で開かれたLippert氏を歓迎するレセプションの写真で、米国防省webサイトが掲載したモノです
韓国Yonhapnews英語版によれば
●オバマ大統領は、24日金曜日に国務省で行われたMark Lippert氏の駐韓国大使就任式にサプライズで現れた。
●式典も終わりかけの時点で駆けつけた大統領は、駐米韓国大使のAhn Ho-young氏に、「Mark Lippertに沢山ブルコギ(オバマ大統領の好物)を食べさせてやってくれ」と依頼したとAhn大使が夕方のレセプションで明らかにした
●41歳のMark Lippert氏は、歴代韓国大使の中でも最年少である
●Lippert氏は長くオバマ大統領のアドバイザーを務め、ヘーゲル国防長官の補佐官も務めた人物である
●アジア太平洋担当の国防次官補として2011年から12年の間に勤務経験のあるLippert氏は、朝鮮半島情勢や地域全体の問題に精通した専門家として知られている
●同日夜の韓国大使公邸でのレセプションでLippert氏は、「両国関係は世界で最も重要な関係の一つである。両国は深く価値観を共有しており、またその価値観を守るため、共に戦った歴史を共有している」と述べた
●ヘーゲル長官は同レセプションで、「韓国大使のポストに、Lippert氏より適した人物を思い浮かべることが出来ない」と大使就任を祝い、「重要な同盟国で、重要な友人で、重要なパートナーである」と韓国を表現した
●Lippert氏は来週(10月27日の週)、韓国に赴任する予定である
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今の韓国は、米国の目にどのように映っているのでしょうか?
オバマ大統領が「側近」を送り込むぐらいですから、「てこ入れ」したいことが沢山あるのでしょう
日韓関係について、米国から「ごり押し」されたくはないですが、Lippert氏の重要な任務の一つになりそうな気がします。
ケネディー大使とLippert大使の連携・・・もあるのでしょうか? それにしても日韓の大使は対照的なタイプの人選になりました・・・・
Mark Lippert氏関連の記事
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