米海軍と空軍が共同で次期戦闘機検討へ

Manazir2.jpg26日、米海軍航空戦部長Mike Manazir少将が米海軍協会記者に対し、米海軍FA-18及び米空軍F-22の後継となる「F-X」検討のため、来年2016年に海空軍が共同で「A0A:analysis of alternatives:後継装備分析」を開始すると語りました
どうやら国防省から「共同でやれ」と指示が出ているようで、なんとなく「仕方なくやる・・」の雰囲気が漂っていますが、形からでもなんでもやってみればよいと思います
27日付米海軍協会web記事によれば
●26日の下院軍事小委員会の後で、Manazir海軍少将は「来年、米空軍と次期戦闘機次期F-Xの統合AoAを開始する」、「国防長官室からのガイダンスに従いAoAを行い、相互に似た点と相違点を吟味する」と語り、
●更に「共同でAoAを実施した後、それぞれの軍種に適した各軍種の答えを見いだすことになる」と語った
FA-XX fass.jpg●米海軍は2016年予算案に、FA-18後継検討予算を約6億円計上している。Manazir海軍少将は「2030年代にFA-18E/Fの後継(EA-18G Growlerも)として導入することを予期して計画を進める」と語った
●米海軍としてはA0Aで多様なオプションを検討したい模様。同少将は「海軍の現有能力だけでなく、他軍種が提供している能力も含めて広く検討する。機体、family of systems、エンジン等々を、学会、軍需産業界、他軍種等々と研究室レベルまで範囲を広げて状況を把握検討する」と説明し、
●「より高速を追求する機体形状、電波ステルスや赤外線ステルス等の日新月歩の技術にも注目している。いずれの技術も実用化が可能な段階にあるのかが重要だ」と語った
●次期戦闘機の検討はF-35との共存が大前提だが、同少将は「F-35ついて我々はまだ良く知らない。E-2Dもその部類だ。コレにFA-18やEA-18Gを加えて総合的に融合させることを考える事になる」と説明した
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「A0Aの後、それぞれの軍種に適した各軍種の答えを見いだすことになる」・・・そういうことなのでしょう。
Manazir.jpgなぜ来年にならないとスタートしないのか? なぜ今すぐしないのか? 
ありがちな言い訳としては、今年1年間は各軍種で検討し、それぞれの検討を持ち寄って話をしよう・ですが、きっとそんなところでしょう。国防長官や副長官がうるさいから、そう返事しとけ
てな感じ出しょうか
勝手な推測でした
関連の過去記事
「なぜ米海軍は追加でFA-18が必要か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-15
「ステルス機VS電子戦機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-22
「35歳FA-18の将来方向」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15
「母機よりも搭載装備を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-11

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