7月1日付米政府入札公示サイトで募集開始
戦略原潜の港への浮上移動間や港湾停泊中の安全確保へ
飛行や水中ドローンから携帯型対戦車兵器まで多様な脅威を想定し
戦略原潜支援の沿岸施設やSLBM輸送車両の防御も検討
同記事は、かつてはスパイ軍事小説が空想の世界で描いた脅威が、例えば昨年、黒海沿岸のロシアNovorossiysk港に停泊中のロシア海軍潜水艦を、ウクライナ軍が水中ドローンで攻撃したような事案で顕在化したことで、戦略原潜が港湾に浮上して出入りする際に通行する水路沿いに、敵の工作員が対戦車ミサイル等の携帯兵器で待ち伏せ攻撃する可能性や、SLBMを潜水艦基地まで輸送する地上車両の防御まで含めて検討する必要が出てきた、と背景を説明しています。
「情報提供依頼書」で募集開始の「22の重点分野」の概要は・・
●提案募集の目的は「戦略原潜の移動における完全な安全確保」で、そのために「高度な海上状況認識、護衛対象SSBNの物理的セキュリティ強化、機雷の探知・回避・軽減、潜水&浮上地点とPHLW(Port, Harbor, Littoral, and Waterways)の間を移動する際の、運動エネルギー兵器(例えば、沿岸発射型対戦車ミサイルやRPG)の無力化」を追求
●具体的防御策として、「飛行・水上・水中等全てのドローン探知、追跡、識別、阻止、無力化の技術」が含まれ、「PHLWの陸上施設や浮遊運用向けの対策」を募集。同時に、戦略原潜が港湾への往復航行中に護衛・保護する方法も模索
●また、潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)を潜水艦基地へ輸送する陸上車両の防御策も募集対象。米海軍は、「SLBM輸送車両が対戦車兵器を迎撃破壊するための、車両搭載用のセンサーとショットガン様式の発射装置からなる「active protection systems」にも関心
●既存の水上警戒用の無人水上艇、周辺警備用の無人地上車両、対応部隊と統合連携可能なロボット検査装置など、安全確保用のロボットにも関心。また港湾保護のためのセンサー等の関連項目も「22の重点分野」に含まれる
●敵の人工知能AIを活用した「ドローンの群れ」や「サイバー戦」も関心範囲で、「AI活用の敵ドローン群撃破」、「核施設に向けられた敵のAI活用ISR活動妨害」、「AI活用の敵cyber-physical attacksに対するサイバー防衛強化」も模索
●更に、潜水艦の最善の防衛策は「探知されないこと」との認識に立ち、「潜水艦や防御用ドローンから放射される様々な信号(音響、化学、光学、電磁気、放射線、流体力学、サイバー)の発生、放射、伝播、散乱の軽減対策につながる技術」も募集
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やはり、戦略原潜(SSBN)は核兵器を搭載しているので、関連港湾施設と併せて防御対策の優先度が高いと理解いたしました。
・・・ということは、米空軍はICBMサイロや核兵器を搭載するB-2やB-52爆撃機に対する防御策を、優先的に当然考えているのでしょう・・・
米国政府および米軍調達窓口サイト(SAM.GOV)に掲載の本件募集情報
→ https://sam.gov/workspace/contract/opp/4b38b5a33a864f449e0f141d3166622b/view
「SAM.GOV」の日本語解説(By 日本類別協会)
→https://www.jpnca.or.jp/column-article/sam-registration/
戦略原潜関連の記事
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7月7日付Defense-News記事は、7月1日に米海軍が「SAM.GOV」(米国政府および米軍調達窓口サイト)に掲載した、戦略原潜(SSBN)が港湾施設に浮上して出入りする際や停泊中や、戦略原潜(SSBN)支援の港湾施設自体を、敵の「ドローン、機雷、対戦車兵器等」から防御する手法を募集する「情報提供依頼書」の概要を紹介しています。なお本プロジェクトは「Next Generation Undersea Security Initiative (NG-USI)」と呼称されているようです
