第1弾CCA候補2社の両方と製造契約へ

General AtomicsのYFQ-42AとAnduril Industries のYFQ-44Aを選定
まず2029年末までに両社合計で少なくとも150機製造を契約へ
機体とソフト開発は別企業が担当し、ソフト候補3社も発表
ソフト候補3社(Anduril, Shield AI, and Collins)は来年夏に最終1社選定へ

6月17日、米空軍は第5及び第6世代戦闘機と共に行動する無人ウイングマン機CCA(Collaborative Combat Aircraft)の「開発第1弾:Increment 1」について、2024年4月に最終2社提案に絞り込み、地上試験や飛行試験を通して評価を行った結果、2社の候補機種の両方を採用と決定し、2029年末までに少なくとも両機種合計で150機を製造する製造開発・生産契約を締結すると発表しました。

選ばれた機種は「General Atomics Aeronautical Systems社のYFQ-42A」と「Anduril Industries社のYFQ-44A」で、今回生産契約が正式決定したことで機種名称から開発デモ機を示す「Y」が除かれ、今後はそれぞれ「FQ-42A」と「FQ-44A」と正式呼称されるとのことです。

また米空軍はCCA開発で、導入後に最新技術を迅速に反映するソフト更新を確実にするため「ソフトウェア別契約戦略」を採り、今回生産が決定されたハードウェア機体とは別に、CCAを動作させる「ソフト開発企業選定」を分離して行うこととしており、2027年末までの期間をかけてソフト開発企業を絞り込む候補3社(Anduril, Shield AI, and Collins)も発表しました

このソフト開発企業候補3社は今後、まず半年間の契約に基づき「ミッション自律ソフト開発」を行い、その結果を踏まえて更に候補企業を絞り込み、更に半年の開発契約を経て、最終的に「初期運用能力(IOC)に到達している」と米空軍が認めた企業1社が、2027年夏頃に決定される予定となっているとのことです。

2機種の製造契約が決定した機体の話に戻りますが、6月17日付米空軍協会web記事によれば、米空軍は「2029年末までに少なくとも両社合計で150機製造」と発表し、これは「製造当初の3ロットに関する契約機数」で「各ロットの製造機数やコスト」は後日説明すると記者団に説明したようですが、1機あたりのコストは「秘密事項」だと明言し、また2社がそれぞれ何機づつ製造するかについては言及しなかったとのことです。

ただ記者団への説明会では、これまでCCA価格について米空軍幹部が言及してきた「F-35戦闘機価格の1/3、つまり1機約45億円($30 million)未満」との目標は達成しているとの説明があったとのことです。

更に今回の選定で候補2機種の両方が採用となった理由について、本選定責任者であるTimothy Helfrich大佐は、「空軍は当初から、競争と革新を促進するため、第1弾CCA製造を2企業に委託する可能性を想定していた」、「両社が共に、時間やコスト管理、CCA能力開発において要求を十分に満たすことを証明した」、「最大の理由は、継続的な競争環境が、開発時程、コスト等の企業パフォーマンスを最大化すると考えたから」と説明しています

ちなみに、飛行試験の離陸直後にGeneral Atomics社YFQ-42Aが墜落した2026年4月の事故は、同機の飛行試験を6週間中断させたようですが、5月にはソフト改修で問題を解決しており、今回の2社選定&製造契約には影響を与えなかったと、同大佐は説明しています
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17日付米空軍協会web記事は、「米空軍は最終的に、F-35A、F-22、次期制空機F-47等の有人機を補完するため、多様な種類のCCA約1000機の保有を望んでいる」、「初期のCCAの戦闘行動半径は700nm以上。有人機操縦者からの指示を最低限に抑え、自律的に飛行、攻撃、偵察、電子戦、妨害作戦等を遂行可能な機体を想定」と、米空軍「戦闘機命派」の夢想を紹介しています。

しかし何度も述べてきたように、「例えば対中国では、有人機の前進展開基地確保も困難なのに、何処で運用するつもり?」、「1機45億円もするなら、最初から無人攻撃機や偵察機として開発&運用した方が、戦力化が早いし、機体の能力向上や改修もスムーズなはず」との各方面からの疑問には聞く耳を持たず、

「開発を開始してから使い方や運用法を煮詰めていく等、無人機を活用しろと専門家や議会から言われたから、やる気はないけど、まぁやるか感が前面に出すぎなCCA開発」は、自身の職やポストや飛行手当を守りたい「(有人)戦闘機命派」がひねり出した、後世の航空史研究家が「歴史のあだ花」と位置付けること間違いなしの装備品だと確信しております

大躍進の新興企業Anduril社幹部が根本的問題を訴え
「決断できない国防省や米軍に不満」→https://holylandtokyo.com/2025/02/18/10732/

新政権以後CCA計画関連
「第1弾Andurilが空軍と試験」→https://holylandtokyo.com/2026/04/24/14570/
「価格は想定以下可能」→https://holylandtokyo.com/2026/04/02/14325/
「?突然新機種YFQ-48A発表」→https://holylandtokyo.com/2026/01/15/13510/
「第1弾2機種が地上試験開始」→https://holylandtokyo.com/2025/05/09/11488/
「第2弾は安価低性能」→https://holylandtokyo.com/2025/04/30/11421/

前政権での構想検討
「CCA補完の安価な」→https://holylandtokyo.com/2024/06/21/5988/
「2029年までにまず 100機」→https://holylandtokyo.com/2024/05/21/5863/
「2機種選定大手3社案が選考漏れ」→https://holylandtokyo.com/2024/05/17/5851/
「あと6年で実用化に試験準備」→https://holylandtokyo.com/2023/11/08/5153/

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