嘉手納に追加で州空軍F-35が展開

昨年10月にF-16とF-22が展開し、11月にF-35展開
そして今回追加で米本土の州空軍F-35も展開

1月13日、米空軍は嘉手納基地にバーモント州空軍所属のF-35が展開したと発表しました。同州空軍F-35は第158戦闘航空団に配属されている機体ですが、同航空団は州空軍として初めて第5世代機であるF-35を受け入れて戦力化した部隊として知られています

冒頭でご紹介したように、現在の嘉手納基地には、2024年10月初旬にローテーション派遣されたアラスカ州エルメンドルフ基地の F-22と、SC州ショー空軍基地のF-16、更に2024年11月に展開したユタ州Hill基地のF-35が展開していますが、1月13日のF-35到着で、4つ目の飛行部隊からの派遣機体到着となりました

引き続き米空軍は、展開している各機種や各部隊の機数については「非公開」としており、まんぐーすは多くても6機で、イスラエル関連の中東への戦闘機派遣で戦闘機部隊への負担が増す中、最低単位の2機での嘉手納展開もありえると邪推していますが、全く持って実態はわかりません

【これまでの経緯振り返り】
繰り返しのご紹介ですが、2022年10月に米空軍が突然、老朽化で維持困難な沖縄配備40年のF-15C型戦闘機40機を、「今後2年間で」段階的に米本土へ撤退&退役させると発表し、当面は「穴埋め戦闘機ローテーション派遣」で戦力の空白を防ぐとして、それ以降、記事末尾の【ご参考】でご紹介しているような、米空軍戦闘機のローテーション配備(大体半年交代)を行っています

その後「今後検討」としてきたF-15C/D後継に関し、2024年7月3日に「48機の嘉手納F-15Cを36機のF-15EXへ」、「36 機の三沢F-16を48機のF-35Aへ」、「岩国海兵隊 F-35Bの機数を調整(Modify)」する方針を米国防省が発表し、移行時期は「over the next several years」でと瞬味でしたが、現在では各種米メディアが「2026年に嘉手納でF-15EX部隊体制が整う見込み」と言及しています。

ただ公式には、嘉手納基地の第18航空団報道官によれば「米国と日本政府は、F-15EXの到着予定時期についてまだ合意していない」とのことです。
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以下の過去記事でご紹介しているように、また「日本やグアムの滑走路には期待できない」との研究機関レポートが最新研究を基に2024年末に発表されているように、米空軍幹部は嘉手納基地(少なくとも西日本の米軍基地)に有事で期待していません。

ですので、2022年末から続いている嘉手納基地への戦闘機ローテーション派遣には、ミニマムの抑止効果もなく、日米同盟への言い訳や、戦闘機命派への表面上の慰め・・程度の役割しかありませんが、「一つの指標」にはなると考え、ちまちまとフォローしています。

これも繰り返しの質問ですが、ローテーション派遣されている機数が各機種何機ぐらいなのか気になっているのですが、どなたかご存じありませんか? 多くて6機、4つの飛行隊が混在する現時点では、もしかしたら各飛行隊2機の場合もあるのでは・・・と邪推しておりますが・・・。Twitter(今のX)やFaceBookへでもコメントいただければ幸いです

米空軍関係者の本音(推測)は、
「幹部の発言:嘉手納には期待なし」→https://halylandtokyo.com/2024/05/22/5868/
「日本とグアム島の滑走路に期待できず」→https://holylandtokyo.com/2025/01/06/10547/

嘉手納にF-15EX 配備へ
「F-15EX部隊完成は 2026年」→https://holylandtokyo.com/2024/09/18/6281/

嘉手納基地 F-15C 撤退発表後の動き
「ユタ州からF-35展開」→https://holylandtokyo.com/2024/11/11/6514/
「別基地のF-22&F-16展開」→https://holylandtokyo.com/2024/10/29/6413/
「嘉手納にF-15EXを」→https://holylandtokyo.com/2024/07/05/6097/
「米空軍の本音邪推:」→https://holylandtokyo.com/2024/05/22/5868/
「F-35&F-15C→F-22&F-16」→https://halylandtokyo.com/2024/05/02/5803
「ユタ州からF-35派遣」→https://holylandtokyo.com/2021/03/22/166/

F-15EX関連の記事
「初号機は正規軍でなく州空軍へ」→https://holylandtokyo.com/2024/06/13/6009/
「試験配備直後に大規模演習参加」→https://holylandtokyo.com/2021/05/25/1710/
「初号機を米空軍受領」→https://holylandtokyo.com/2021/03/22/166/

【ご参考:嘉手納F-15C/D 撤退と代替機派遣の経緯】
●2022年11月45日にかけ、アラスカ配備の8機のF-22が手納に展開
●2022年 12月1日、第一弾として(恐らく)8機のF-15が米本土に帰還

●2023年1月17日、ドイツの米空軍基地から 16機のF-16が展開

●2023年3月28日、アラスカEielson基地第355戦闘飛行隊所属の F-35が展開(この時点で、各機種の機数は不明ながら F-22やF-16も嘉手納に所在)
●2023年4月8日 F-22アラスカ~帰還、同10日F-16ドイツへ帰還
●2023年4月8日、米本土からF-15Eが嘉手納に展開

●2023年 10月3日、加州とルイジアナ州の州空軍F-15Cが展開
●2023年 11月20日、ユタ州Hill基地からF-35展開

●2024年4月11日、ハワイの2個飛行隊から F-22展開 (5月1日に VA州ラングレー基地のF-22追加配備と発表)
●2024年4月日時非公開、派遣非公開でF-16 展開 (5月1日に州空軍SD州114航空とモンタナ州148航空団から派造と公表)

●2024年 10月第1週末に、アラスカ州エルメンドルフ基地の F-22
●同じ 2024年10月第1週末に、SC州ショー空軍基地のF-16がそれぞれ嘉手納着
●同11月1日頃、Hill基地からF-35が展開

●2025年1月、バーモント州空軍F-35展開

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