複数の英空車基地に所属不明のドローン複数

米空軍戦力の欧州一大拠点Lakenheath 基地を含む
ウクライナによる米英製長射程器での越境攻撃以降
英が刑事捜査開始:14年の懲役刑もと英国防相

11月21日付 Defense-News が、11月20日以降、複数の英空車基地(米空軍の中核展開拠点を含む)に所属不明の複数のドローンが飛来する事象が連続して発生し、英国当局による刑事捜査が開始され、英国防相が14年の懲役刑の可能性に触れつつ「強固な対策」を講じると発表するなど、緊迫した状況を紹介しています

この事象が特に欧州諸国の緊迫感を高めているのは、バイデン大統領など米首脳が、ウクライナによる米国製「ATACMS」や英国製「ストーム・シャドー」などの長射程ミサイル使用を承認し、ウクライナによるによるロシア国内への攻撃が11月19日から開始された直後だからです

メディアでは、ロシアのICBM(?)によるウクライナへの通常弾頭攻撃が行われ、プーチンが欧州諸国への報復だと宣言した件が大々的に報じられていますが、この正体不明の不気味なドローン出現も、時期的に背後にロシア(又は親露組織)がいるのでは・・・と、ICBM 以上に警戒されているとのことです

具体的に正体不明ドローンが確認された空軍基地は
(20日から断続的に。27日には同時に複数基地で複数ドローンが)
●Lakenhe ath(欧州米空車の戦闘力基盤48th Fighter Wing)
●Midenhall(空中給油部隊が展開 100th Air Refueling Wing)
●Feltwell(住居・学校等のサービス提供拠点)
●Fairford (501st Combat Support Wing HQ )

なお英国防相は、11月22日に独ハンブルク港に入港中の英海軍旗艦空母クイーン・エリザベスの上空でも、所属不明のドローンが目学されていると明らかにしたようです
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低高度帯を自由に飛び回るドローンの脅威により、今年1月にはヨルダン国内の「強固に防御された」米軍拠点で、1953年以後(朝鮮戦争以降)で初の空爆による死者が出るなど、従来の「航空優勢」の概念が壊しつつあり、米空車が概念・対応の再構築を迫られているとお伝えしてきましたが、意識改革を迫られているのは米空軍だけではありません。

記事は、米空車戦力も重要拠点としている英空車基地に迫る「脅威」や「恐怖」を紹介していますが、世界中の人々にとっての「Clear and Present Danger」だということです

航空優勢の概念に関する議論
「1953年以降で初:空で米国人死亡」→https://holylandtokyo.com/2024/08/20/6181/
「重要だが不可能だし必要もない」→ https://holylandtokyo.com/2024/06/07/5938/
「世界初の対無人機等の防空兵器消耗戦」→https://holylandtokyo.com/2023/01/27/4220/
「ウで戦闘機による制空の時代は終わる」→ https://holylandtokyo.com/2022/02/09/2703/

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