榛葉防衛副大臣が湾岸で核を熱弁

manama-InThePress.jpgsinnba.jpg12日、バーレーンのマナマで開催されている第6回IISS中東安全保障会議(マナマ・ダイアログ)第3セッション(核の力、エネルギーと安全保障)でスピーカーとして登場した榛葉防衛副大臣が、「核廃絶に向けた日本の取り組み」と題したスピーチを行いました。
中東湾岸地域は今、イランの核問題に揺れています
サウジのように地域の覇権を争う盟主争いの観点、クウェートのように陸続きでシーア派の勢力拡大を恐れる視点、シーア派比率が高くイランの影響力拡大を恐れるバーレーン、天然ガス資源で莫大な富がありつつ人口が少なく安全保障は米国頼みのカタル、経済的・商業コミュニティー的に結びつきが強いUAEなど、各国が様々な思惑を抱えてイランの核問題の行くへを見守っています。
そんな湾岸諸国ですが、資源もないのに戦後経済発展した日本に対し、「欧米との違い」「なぜ」「もうちょっと知りたい」等々の好奇心がまだあふれています。また、同じように北朝鮮の核脅威を抱える仲間としても「話を聞いてみたい」的発想がまだまだ残されています。
テルアビブ大学での学生経験を持ち中東をライフワークとする榛葉議員ですから、その当たりの状況を踏まえた上での今回のスピーチでしょう。普天間も結構ですし、重要な話ですが、日本として忘れてはならない地道な取り組みです。拍手!!(+座布団2枚!)
スピーチは日本の立場の説明で・・・
shinbamanama.jpg●日本は唯一の被爆国として、核廃絶を長年にわたって訴え、国として「非核3原則」を国是としている。日本の地方自治体の約8割が非核都市宣言をしている。
●国連にも15年以上核兵器廃絶決議案を提出し続けている。同時に、核エネルギーは環境問題等を考えると極めて重要なエネルギーと認識。日本としてIAEAの完全査察を受け入れて平和利用推進に努めている。
●北朝鮮の国際社会を無視した核開発に強い懸念を持ち、6カ国協議の場での解決を指向する。
●米ロ間で行われている核軍縮に中国を含む核保有国が関与していくことを望む。
●核拡散を懸念し、PSIを支持する。国際社会の取り組みに、なお一層防衛省・自衛隊が貢献していく
毎回参加のゲーツ国防長官の登場を期待してるんですけど・・米国関連のセッションがあるのでそこで登場かな?
過去記事「自衛隊と湾岸諸国軍の交流」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-07-17-1 もご覧下さい。

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