21日、ペトレイアス中央軍司令官が代表的シンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)で開催されたセミナーで講演し、オバマ大統領のアフガン新政策の進捗状況について語りました。
同司令官は、現場を指揮するマクリスタル司令官の方針が・・・
●アフガン住民が過激派の暴力や仕返しの被害を受けないようにすること
●住民の生活インフラ改善や構築によりアフガン国民の生活の質を向上させる
●これらを通じて、単にアフガン国民の安全を確保するだけでなく、彼らを支え、過激派に取り込まれることを防ぐ
更に重要な要素として・・・
●多国籍軍の対過激派作戦におけるアフガン市民の犠牲を局限する
具体的な数字で示すと・・・
●3万人の増員は、本年8月末までに完了する。これにより現在約7万人の米軍は10万人になる。
●8千人程度動員されるNATO軍と併せると、総計で15万人規模となる。
アフガン軍や警察の育成について・・・
●この重要な任務(Commander, NATO Training Mission Afghanistan )をカルドウェル陸軍中将(写真 Lt. Gen. William B. Caldwell IV)が指揮する。同中将は、前任地で陸軍の戦術教育のメッカ、フォート・リーベンワース基地の陸軍学校指揮官を務めており、この分野に詳しい。
●アフガン軍や警察の2011年10月までの育成目標数を、従来の20万人から30万人へ上方修正した。
ペトレイアス司令官はまた、「追加の飛行場、駐機場所、前線展開駐屯地、前進拠点等々の施設建設が大規模に進められている」と状況を説明しました。
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