米統参議長が士官候補生の「迷い」を・・

mullenftball.jpg昨年12月31日、マレン統合参謀本部議長がテキサス州で行われた海軍と空軍士官学校チームが参加するアメフトの試合2試合をはしごし、観戦前に参加選手を激励しました。単に激励するだけでなく、恐らく将来について悩むこともあろう士官候補生へのメッセージも添えて・・・
マレン議長は試合前の選手を鼓舞するため・・・
●私は先週イラクとアフガニスタンを訪れ、君たちの先輩と話をする機会があった。君たちの先輩は君たちのチームに誇りを持っている。そして何よりも皆が試合を楽しみにしていたし、テレビやビデオで試合を観戦するだろう。この試合の意義は、君たちが考えているより遙かに広い範囲で認識されている。心配していない、君たちの勝利を。
そして更に彼らの将来について言及して・・
●空軍士官学校チームに所属し、現在は大尉としてイラクで活躍する君たちの先輩にあった。彼は当初、士官学校卒業後、義務年限終了後に空軍を辞めようと思っていたが、卒業までに考え直し、今では空軍士官を生涯の仕事にしようと考えている。
mullenftb2.jpg●私自身がそうであったように、士官学校に入学当時考えていた入校理由と、卒業時に軍に残る理由が異なることは良くあることである。私自身、海軍士官学校に入学する際、将来的なビジョンを持って入ったわけではない。2年ぐらいで止めようかとも考えていた。結果はずいぶん異なったものになったが・・・・。
「なぜ軍に残ることにしたのか?」との質問に答えて・・
●第一に、軍の使命と国に使えることに感じるところがあったからだ。そして第二に、士官学校でであった人たちが私の人生の中でベストな人たちであったからだ。海軍士官としての今日までの勤務の中でもそのように思っている。自分の周りにいてほしいと思える人達、そして何か大きなことに取り組み、そして違いを生み出していく人達といることを感じたからだ。
「先輩が見ているぞ」の部分を除き、試合直前の選手を前に語るせりふとしてはちょっと驚きの内容で、更に米国防省HPのトップページに掲載されるところからすると、卒業生の中に任官拒否する者が増える恐れがあるのかもしれません。卒業生が悩むのも無理はありません。アフガンに行く可能性が大ですから。
同日、空軍士官学校はヒューストン大学と、海軍士官学校はミズーリ大学と対戦し、それぞれに勝利を収めています。

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