6月24日から 7月31日まで5週間強に渡り
水上艦艇31隻、潜水艦5隻、航空機197機、上陸部隊1100名含む3万人が参加
米太平洋艦隊副司令官が演習部隊司令官、チリ海軍と海自将官が副司令官に
韓国海軍将官が海上部隊司令官で加将官が合同航空部隊司令官
同演習概要を紹介する25日付米海軍協会web記事によれば、上記Jablon海軍中将が統合任務部隊(CCTF)司令官に就き、チリ海軍と海自将官が副司令官としてJablon海軍中将を補佐し、参加各
国の海上部隊をまとめる司令官を韓国海軍将官が、また航空部隊をまとめる司令官をカナダ海軍将官が務めるとのことです
また訓練内容には、水陸両用作戦、砲撃・ミサイル演習、対潜水艦戦、防空作戦、軍事医療、人道支援・災害対応、海賊対策作戦、機雷掃海、爆発物処理、潜水・サルベージ作業などが含まれ、最近のRIMPACで恒例となっている撃沈演習(SINKEX)では、退役した米海軍艦艇2隻が標的となる予定です。
会見でJablon海軍中将は(25日付DefenseOne記事)
●中国を抑止しつつ潜在的な攻撃に対する防衛準備を進めることは、米インド太平洋軍の主要な焦点であるものの、RIMPACは「特定の国を対象としたものではなく、特定の国に対する抑止力でも
ない」と説明
●また詳細については明らかにしなかったが、今回で30回目となるRIMPAC演習では、無人システムを用いた30~35の実験が予定され、今回の演習の「主要な部分」だと表現。
●更に、イランとの戦争はRIMPACに「何の影響も与えなかった」と述べ、米国は通常と同じ数の部隊を派遣していると説明。(米海軍は、空母USSセオドア・ルーズベルト攻撃群、強襲揚陸艦USSエセックス、攻撃型原潜USSシャーロットとUSSコロンビア、沿岸警備隊カッターUSCGCキンボール等の規模で参加)
また25日付米海軍協会web記事は
●過去のRIMPACでも無人水上艇(USV)の試験や実験使用が行われたが、米海軍は2026年演習でのUSV関与の詳細を明らかにしていない。
●(ただし、)米海軍と自律型水上艇(AUV)を開発しているHavocAI社は、米国や同盟国艦艇へ自律的補給を行う、初の多国籍自律型ロジ作戦を実施すると発表している。これは、フィリピン開催のBalikatan 2026への同社自律型水上艇の参加に続く大規模演習への参加となる。(同社は複数の自律型無人艇を開発しており、最大のものは全長約30mのAtlas 100)
●(Jablon海軍中将はイラクとの戦いの影響はないと会見で述べているが、)オランダ海軍はフリゲート艦HNLMSデ・ロイテル(F804)をRIMPACから撤退させ、6月19日にホルムズ海峡へ派遣した。同フリゲート艦は、ホルムズ海峡の航行安全航行確保を任務とするフランス・英国多国籍軍に加わる可能性がある。ただオランダはRIMPACに引き続き要員を参加させている
海上自衛隊幕僚長による23日の会見では
●ハワイ諸島及び周辺海空域で実施される同演習に、護衛艦「こんごう」、P-1対潜水艦哨戒機1機のほか、派遣幕僚等約60名で構成される演習派遣部隊を参加させる
●米海軍の発表によれば、今回のRIMPACへの参加国は過去最大の31カ国となっている
●海上自衛隊の参加は24回目であるが、RIMPACでは、制約の少ない訓練海面や射場に加え、優れた訓練評価システムを活用した訓練が実施でき、様々な訓練の習熟度を客観的に評価することが可能
撃沈演習(SINKEX)での目標1隻目は「Valiant Shield 2026」演習枠組みで使用
(目標艦は2008年に米海軍退役の揚陸輸送ドック艦USSジュノー:LPD-10)
●演習枠組みが複雑に入り組んでいますが、米軍事メディアは、米太平洋軍PACOMを中心に計画され、米豪日加NZから陸海空海兵隊部隊が参加して行われた「Valiant Shield 2026:6月22日から7月1日」の一環で撃沈演習(SINKEX)が6月27日に実施され、マリアナ諸島沖200nm以上離れた地点でUSSジュノーは沈没したと報じています。
●撃沈に関与したのは、「海上自衛隊の潜水艦:じんげい(たいげい型潜水艦の3番艦)の魚雷」と「B-2ステルス爆撃機発射の空対艦巡航ミサイルLRASM AGM-158C」で、B-2爆撃機が対艦巡航ミサイルを発射したと公式発表されたのは本訓練が初めて。
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RIMPACに関し、細かく報じている報道等がなく、様々な公開情報をつなぎ合わせて、とりあえずご紹介してみました。
イラン関連でのホルムズ海峡への派遣の影響は、恐らく他の欧米諸国にも出ていると推察いたします。また米海軍が中東湾岸諸国を巻き込み、様々な無人水上艇や水中艇を試行運用している様に、アジア太平洋でもRIMPACの場を活用して、広く同盟国やパートナー国に無人アセットを紹介し、運用面での協力関係構築を図ろうとしているようです
最近のRIMPACに関連の記事
「独空軍戦闘機がアジアツアー兼ね参加」→https://holylandtokyo.com/2024/07/11/6114/
「B-2が艦艇剛撃用JDAM試験か」→https://holylandtokyo.com/2024/08/28/6208/


6月24日、同日から7月末までの間に実施される隔年開催の「環太平洋合同演習(RIMPAC)2026」に関する開始記者会見がハワイのヒッカム基地で実施され、演習部隊の指揮を執るJeffrey Jablon米太平洋艦隊副司令官が、演習テーマを「partners: integrated and prepared パートナーシップ:融合と準備」と設定し、水上艦艇31隻、潜水艦5隻、航空機197機、上陸部隊1100名を含む3万人の人員が演習に参加すると説明しました。