米国が極秘開発中のAIM-260 JATMは射程200㎞以上でPL-15対処念頭
中国の公式発表は無く、信ぴょう性が高いとは言い難い情報ながら
インドwebサイトや豪州や台湾の専門家コメントを基に
ただし同記事は読者への注意喚起として、「PL-16開発関連の中国による公式情報は無い。メディアや専門家は、中国での軍事航空イベントで使用された説明資料や、根拠や信ぴょう性が確認できない情報や、時には二次情報に大きく依存している」との立場を明確にしており、
更に台湾の国立研究機関専門家が、「現在オンライン入手可能な範囲では、PL-16の航続距離や推進技術に関する情報は確認できない。また、ネット情報だけでは、PL-16が既に実用化されているかどうかも判断不可能」と注意喚起している点も紹介し、記事読者に注意を呼び掛けています。
このような性格の記事ですが、「戦闘機命派」の皆様など、興味ある方もいらっしゃるでしょうから、取り上げておきます
6月22日付Defense-News記事によれば
●(上記のように信ぴょう性の高くない情報に基づいている点に注意は必要だが、)一部の専門家は、中国の最新空対空ミサイル「PL-16」は、中国の既存空対空ミサイル「PL-15」を上回る射程距離延長と飛翔終末段階での再加速機能により、米軍が「PL-15」への対抗を念頭に極秘開発中のAIM-260 JATM等のミサイル性能を上回り、西太平洋での紛争において中国軍に優位性をもたら
す可能性がある、としている。
●画像共有プラットフォーム「Imgur.com」への投稿には、PL-16が全長4m、直径203mm、重量200kgとの書き込みがみられる
●豪州戦略研究所のMalcolm Davis上級分析官は、「PL-16はAWASCや空中給油機や偵察機等の大型で低速な重要飛行アセット(key combat enablers)を迎撃可能にし、戦況を一変させる可能性を秘めている」、「中国軍戦略は明確で、米海空軍や同盟国の上記重要飛行アセットを無効化すれば、米軍や同盟国の航空戦力は活動不能に陥ると考えている」、「米側が対抗するには、AIM-260 JATMの早期戦力化と量産化がカギとなる」と述べている
●台湾戦略研究協会のEnrico Cau 研究員は、「B-52など大型爆撃機にも厄介な存在になるだろうが、より小型で機敏な戦闘機等に有効なのかは確信が持てない」とコメントしている
●台湾の国防安保研究所Huang Chung-ting研究員は、「ネット上で入手可能な範囲では、PL-16の航続距離や推進技術関連情報は確認できない。また、ネット情報だけでは、PL-16が既に実用化されているかどうかも判断不可能」と断りつつも、「中国は確かに、J-20がより多くのミサイル搭載可となる新型空対空兵器を開発している可能性があり、一定の信憑性がある」、「J-20戦闘機は、PL-15を4発搭載可能だが、最大6発を搭載可能なPL-16を装備することで攻撃力を向上できる」と述べている
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仮に中国側の「PL-16」開発の狙いが、「AWASCや空中給油機や偵察機等の重要飛行アセット攻撃用」であれば、「米軍や同盟国の航空戦力を無効化する効果は絶大」であり、軍事的合理性に沿った「費用対効果の高い開発案件」だと思いますが、
米軍やその同盟国が、「AIM-260 JATM」等の「1発数億円から10億円?」とも推計される「高価な」敵航空機攻撃用ミサイルを、有効に使用することが可能でしょうか? 中国は2~3世代戦闘機の無人機改修版を台湾正面に多数配備し、「西側に高価なミサイルを無駄打ち」させようと準備していますし、そもそも足の短い戦闘機や戦闘爆撃機や無人ウイングマン機CCAが「無事に離着陸可能な前進拠点」の確保が可能なのでしょうか?
戦闘機命派の皆様に「戦闘機パイロットの命」の重さを盾にされると、「AIM-260 JATM」や高価な「長射程空対空ミサイル開発」を「完全に無駄」とは言いにくいのですが、「極めて費用対効果が怪しい」「投資優先度が高くない」兵器だと思います。
PL-16紹介YouTube映像(約8分)
ちなみに【AIM-260 JATM】の性能概要は
(AIM-120との性能比較表は5月26日付の過去記事をご参照ください)
●中露の長射程空対空ミサイル(中国 PL-15やロシアの R-77-1)の出現に危機感を持った米軍が、極秘の最優先兵器開発プログラム扱いで2010年代半ばから開発開始したミサイル
●2024年頃から初期生産開始で、2026年度から本格導入開始を目指し各部隊で試験中か
●搭載対象機:F-22(最初の運用機)、F/A-18E/F、F-35A/B/C、F-15EX
●射程の大幅延伸:AIM-120Dの105kmに対し、JATMは 200km以上で中露製に優位確保
●Mach 5級&最終交戦力:M4のAMRAAMより高速で、終末誘導時に再加速可能な推進装置採用で回避する敵を追随可
●母機のステルス性維持:AIM-120と同等サイズ維持でF-22/F-35の内部兵器庫に格納運搬可
●電子戦環境での生残性向上:改良シーカー、ECM耐性強化で妨害環境下でも命中率確保向上
●ネットワーク化空戦への最適化:双方向データリンク導入で、発射後に他機・AWACSから誘導更新可、CCA等の他アセットと連携可
中国軍による旧式戦闘機の無人機改良版配備
「台湾正面6基地に200機配備」→https://holylandtokyo.com/2026/03/30/14333/
米軍が極秘開発中のAIM-260 JATM関連
JATM (Joint Advanced Tactical Missile)
「AIM-260搭載のF/A-18が初撮影」→https://holylandtokyo.com/2026/05/26/14800/
AIM-120(AMRAAM)と後継AIM-260 JATM開発
「AMRAAMの現在位置」→https://holylandtokyo.com/2024/10/23/6337/
「2026年製造中止のはずが大増産中」→https://holylandtokyo.com/2023/05/17/4556/
「超極秘開発のAIM-260 JATM」→https://holylandtokyo.com/2022/04/04/3088/
空対空戦闘能力の補完強化策
「空中戦を劇的に変える新兵器X-68A開発」→https://holylandtokyo.com/2026/03/04/14038/
「安価な空対空ミサイル提案募集」→https://holylandtokyo.com/2025/11/27/13226/
「B-21基礎の空対空兵器搭載母機?」→https://holylandtokyo.com/2025/10/01/12909/


6月22日付Defense-Newsが「MilitaryTime編集部」配信記事を転載し、中国が米軍AWASCや空中給油機や偵察機等の大型で低速な重要飛行アセット(key combat enablers)を撃墜することを主目的に、「PL-16」との新型空対空ミサイルを開発していると、インドwebサイト情報や豪州や台湾の専門家コメントを基に報じています。
