米陸軍歩兵育成拠点の「包括的Health and Fitness Academy」
持続走や懸垂やボール投げだけでなく、多様な身体データや睡眠等の把握に挑む
兵士の能力や戦場でのパフォーマンス測定に直結する要因を探る
兵士一人ひとりの睡眠と健康状態に関するデータの様に、任務達成に大きな影響を与えるだろう兵士の状態とパフォーマンスの関係を解明するための包括的データを収集するため、兵士が常続的に携行するデバイスを日常に取り入れる試みを開始しており、最終的には「総合的な健康とフィット
ネス指導や、現場での訓練にどのような変更を加えるか」を検討している様子を、「Human Performance Symposium」での取材から紹介しています。
記事はタイトルに「戦闘様相の変化&進化を受け、軍指導部は『スーパーアスリート』ではなく『人間兵器システム』を求めている」、副題として「軍は、腕立て伏せの回数だけでなく、任務遂行能力を測定可能にして強化したい」と掲げ、戦場での活動が、単なる体力仕事だけではなく、サイバー戦や電子戦やドローン操縦等の多様なシステム活用の場となりつつあることを背景とした取り組みであるこ
とを表現しています
この取り組みでは、「兵士」に「常時装着可能な計測装置:wearable device」を着用してもらい、「1月末から45日間の試行計測を開始」し、その結果を踏まえて測定要領等に修正を加え、次の段階として「今年後半には第101空挺師団に配備して試験運用を開始」との計画で規模を拡大したデータ収集を当面予定しているようですが、
記事が紹介する担当専門家の発言を見ると、
●体力測定スコア重視時代には注目されなかった、「自分の行動に意識的に意識を集中させる能力が重要」で、このためには従来とは全く異なる方法で「多くの内発的動機付けを構成する要因」を
明らかにする必要がある。
●Wearable Deviceや人工知能を用いたデータ分析により、軍事オペレーターが体力依存の物理的タスクだけでなく、現代戦の特徴である多様な技術的な課題にどう兵士が対応対処しているかを理解する機会だ
・・・との言葉が示すように、より広範かつ科学的に兵士を「人間兵器システム」として捉え、現代戦のニーズに即した兵士を育成しようとの狙いが感じられます。
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記事は、上記の米特殊作戦軍と米陸軍の取り組み以外にも、米宇宙軍と空軍研究所が連携し、
「Garmin」との「Wearable Device」を用いた実験的研究を行っていると紹介し、宇宙軍兵士との面談で言葉により入手可能なデータ以外の兵士の状態把握を試行しており、様々な兵士パフォーマンス向上の資を得たとも紹介しています。
これらの取り組みは、サイバー戦や電子戦やドローン操作や各種センサー情報分析や迅速な指揮統制など、「屋内で操作PCやタブレット画面を見ながら」の活動が増加していることを背景に、「常時装着可能な計測装置:wearable device」の進化で測定が可能になったことに支えられていますが、特に西側諸国が共通に直面する「人材確保の困難」が根本的なニーズの背景です
このような最新センサーによる「人間兵器システム」把握が新たな視点を生むのか「?」な気がしますが、日常的な「Face to Face」対話を基礎としつつ、生かせればよいと思います。


1月22日付DefenseOne記事が、米特殊作戦コマンドと米陸軍歩兵教育のメッカである「Fort Benning」の「Holistic Health and Fitness Academy:包括的健康体力アカデミー」が協力し、兵士の任務遂行能力や戦場でのパフォーマンスに影響する要因を幅広く把握するため、従来の持続走や懸垂等の体力テスト記録から見た「身体的な要件をどれだけ満たしているか」だけでなく、