中国が北米市場より巨大で利益になびく映画界へ
Ted Cruz上院議員が「中国による検閲禁止法」導入
7月7日付MIlitary.comは、共和党のTed Cruz上院議員が中心となって5月に成立させた国防関連法(通称SCRIPT法)で、巨大な中国市場での利益に目がくらみ、中国政府等からの検閲を受け入れて映画の内容を変更するような映画に、国防省や米軍が協力することを禁止する事が規定されたと紹介しています
同議員は最近の事例として、大ヒット映画「Top Gun: Maverick」で、映画スポンサーに名乗りを上げていた中国ネット企業「Tencent」の意向を受け、主人公マーベリックが30年前の作品でも着用していた革ジャンの背中を埋め尽くしていた各国ワッペンから、台湾と日本の国旗をイメージしたワッペンを米映画会社が取り除こうとした件を取り上げ、
最終的には「Tencent」がスポンサーから降り、台湾と日本の国旗が除去された革ジャンは「予告編」だけに使用され、公開版映画では元に戻されていたが、「マーベリック(トム・クルーズの役名)が中国共産党を恐れるような行動を映画で見せていたら、どんな誤ったメッセージを世界に発信することになったであろうか・・」と米議会で演説して法案への支持を求めました
ニュースメディア「Politico」によれば、同法令(SCRIPT法:The Stopping Censorship, Restoring Integrity, Protecting Talkies Act)では、中国政府からの中国での映画公開許可を得るために、完成した映画を変更しないとの誓約を映画会社が行わない限り、米軍は技術的な支援を行わない・・・事を規定した法律で、
法条文では「中国当局からの要求に応じて制作されたり、中国の国益増進のために中国当局の検閲を受け入れて制作される映画作品に対し、米国防省は制作支援を行わない」等と規定されている模様です
中国が北米市場より大きな映画興行の収益源となっている現状から、中国による検閲を受け入れて内容が変更されたと言われる映画は1990年代から確認されており、
最近ではウイグル自治区や台湾や香港関連の中国政府に不都合な内容を含む描写や、同性愛(Bohemian Rhapsody)を示すもの、更には「自由の女神像」の映り込みを拒否され修正に応じた例(Spider-Man)まで報じられています
Ted Cruz上院議員は法案成立に際しニュースメディア「Politico」のインタビューに答え、「SCRIPT法提案者として私は、映画製作会社に(米国か中国か)どちらを選ぶのか明確にさせたい。私は慎重ながら楽観的で、制作会社が適切な選択を行い、中国の脅迫に屈しないことを信じている」と語っています
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「不動産バブル崩壊」で、中国経済が金融面でも実体経済面でも明確な崩壊の兆しを見せ、欧米企業や日本の大手企業が次々と撤退している中でも、日本のTVやメディアが中国経済の没落状況や、フランス全土に拡大した移民がらみの大暴動を報じないのは極めて「珍妙」ですが、
あべガー騒ぎ、コロナ騒ぎ、東京五輪騒ぎなどなどを通じ、日本のマスコミの「マスごみ」具合を学んできた普通の日本人の皆さんは、今やTVなど見ることもなく、YouTube等を通じて発信される「What is going on」から情報を得ておられると思います
日本企業はもっと迅速に中国から撤退すべきですね
映画「Top Gun: Maverick」関連
「トップガン続編の公開延期でも・・・」→https://holylandtokyo.com/2020/04/12/722/
「予告編第2弾」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-18
「予告編公開:映画トップガンの続編」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-07-20-1