【追加情報】
AIM-120後継のAIM-260今年hopefully量産開始
5月2日の上院軍事委員会で空軍長官と空軍参謀総長が
最初はF-22に搭載し、無人ウイングマンCCAにも搭載
ただし(今年の?)生産目標数は掲げず・・・と
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新型AMRAAMのAIM-120D-3(輸出型はC-8)が今年部隊へ
2026年製造終了予定だったAIM-120が大増産&26年以降も
謎のAIM-120後継ミサイルAIM-260(JATM)は順調?
4月18日、米空軍と海軍の戦闘機が搭載している空対空ミサイルAIM-120(AMRAAM)の最新D-3型を開発製造するレイセオン社が、米空軍による審査(Functional Configuration Audit)を無事通過し、2023年後半には米空軍や海軍部隊に提供を開始すると発表しました
「D-3」型は15の搭載回路カードが更新され、最新ソフトを搭載することで、GPS利用航法能力やデータリンク能力向上、ネットワーク能力や誘導装置能力も向上するということですが、「D-3」型の輸出版である「C-8」に対する審査も今年後半には完了し、現在42か国(14機種)に搭載されている空対空ミサイルの西側スタンダードであるAIM-120最新型が、対ロシアや対中国で世界の空を守るだろうと報道されています
ロシアのウクライナ侵略とウクライナへの兵器提供で弾薬庫が「空っぽ」になる危機に直面している米国やNATO諸国は、各種兵器の増産体制確保と調達予算確保に奔走し始めていますが、AIM-120も今後の生産は「D-3」と「C-8」型に絞られ増産体制強化と予算確保が進行中ですが、
2022年に317発、23年に271発であった調達数が、2024年度の米空軍予算案資料では、2024年度に457発、25年に462発、26年に664発と調達増を図り、後継ミサイルJATM(AIM-260)導入で26年にAIM-120製造中止計画だったものが、2027年にも118発、28年以降にも30発以上を調達して生産ラインを残すことになっています
このAIM-120の2026年以降の製造継続についてRichard G. Moore米空軍計画部長は、ウクライナでの教訓を理由とした増産だと説明しましたが、記者団からはすぐさま後継ミサイルJATM(AIM-260)導入の遅れがあるのかと質問が飛び、「現時点では遅れはない」とMoore中将が回答したようです
ただ更に同中将は、「JATMは現在前進中(is still progressing)のミサイルで、2024年度予算案のAIM-120関連経費にも、JATM(AIM-260)導入加速に資する事業が含まれている」とも発言しており、「2022年度中にIOC予定」だと2022年4月に空軍幹部が発言していたJATM(AIM-260)の極秘開発の進捗状況に疑念を呼ぶ結果となっています
AIM-260(JATM:Joint Advanced Tactical Missile)とは
●現在も超極秘プレジェクトながら、2019年夏に米空軍担当のGenatempo空軍准将(当時)によって明らかにされたAIM-120後継ミサイル
●同准将は当時、2021年度に発射試験を開始し、2022年度IOCを目指す計画を明らかにし、AIM-120より射程距離を延伸し、中国のPL-15空対空ミサイルとの空中戦でも対抗可能な能力獲得を目指すと語っていた。
●また2019年に米空軍は、JATM保管場所として、ユタ州のHill空軍基地に厳重なセキュリティーを確保できる「Special Access Program Facility」を設置すると明らかにしている
●性能等は全く不明ながら、AIM-120射程が初期型(A/B型70㎞)、C型100㎞、D型150㎞程度のところ、AIM-260は200㎞越えで、飛翔速度も「120」のマッハ4からマッハ5に向上すると噂されている
●無人標的機QF-16使用の様々な試験が、Tyndall空軍基地を周辺で実施されているとの報道もあったが、写真が一枚も出回らない極秘開発案件である
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まぁ必要ないとは言いませんが、台湾有事の際に、どの程度米軍の戦闘機クラスに搭載した空対空ミサイルに活躍の場があるのか、台湾有事をシミュレーションしたCSISやCNASのレポートを確認したいものです。
最もニーズが高いとされる対艦巡航ミサイルLRASM(空対艦ミサイル)の射程が1000㎞超ですからねぇ・・・
AMRAAM(AIM-120)後継のAIM-260開発関連
「超極秘開発の新型空対空ミサイルAIM-260 JATM」→https://holylandtokyo.com/2022/04/04/3088/
インパクト強烈なCSISレポート・台湾有事で日本も・・・
空母2隻・数10隻の艦艇と数百機の航空機喪失、台湾経済大打撃・米軍の影響力当面喪失危機
「台湾有事のWargame結果を異例公開」→https://holylandtokyo.com/2023/01/11/4135/
弾薬不足警鐘レポート
「CSISも弾薬調達&提供問題レポート」→https://holylandtokyo.com/2023/02/16/4212/
「米軍は弾薬にもっと予算配分を」→https://holylandtokyo.com/2022/12/02/3990/