携帯型SAMスティンガーが多数ウクライナへ
対戦車ミサイル、機関銃、迫撃砲、ロケット弾等
ハイブリッド戦とは異なる20世紀的戦いの様相
2月28日付(3月1日更新)Defense-Newsが、欧州諸国からウクライナへの軍事援助(武器供与)についてまとめていますので、戦況を見る視点の一つとして、また欧州諸国の姿勢を見る意味でご紹介いたします
ちなみに、米国は約380億円相当の武器供与を2月最終週に表明し、その一環で初めて携帯型SAMスティンガー(射程4㎞)やJavelin対戦車ミサイル(射程2-4㎞)を直接供与することを決定しています
なおEUは、ウクライナへの武器提供を行った国に、計約550億円の資金を援助すると表明しています
●ドイツ(紛争参加国に武器を供与しないとの国是を破り)
・1000セットの対戦車兵器
・500セットの携帯型SAMスティンガー
●スウェーデン
・5000セットの対戦車兵器
●フィンランド
・1500セットのロケットランチャー
・2500丁の狙撃銃
●ノルウェー(武器禁輸を国是としてきたが、ウクライナ情勢を受け方針転換)
・2000セットのM72対戦車兵器
●オランダ
・200セットの携帯型SAMスティンガー
●イタリア
・携帯型SAMスティンガー、迫撃砲、機関銃2種類
・対戦車ミサイル(イスラエル製Spikeはイスラエルとの関係で困難)
・仕掛け爆弾対処装備
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イタリアは、ポーランドやルーマニアに持ち込み、そこからウクライナとの国境でウクライナ側に提供するルートのようです。
ロシアが「航空優勢」を握っているが、「制空権」確保には至っておらず・・・と言われていますが、脆弱な飛行場インフラが大きな被害を受けているようですので、ウクライナ西部国境付近からウクライナの主要都市への輸送ルートが課題でしょうか
ウクライナに関する軍事的な視点
「ウ軍のレジスタンス戦は功を奏するか?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-02-27
「ウクライナ紛争の最初の一撃は宇宙で!?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-02-17
「ウクライナで戦闘機による制空の時代は終わる?」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2022-02-08
小泉悠氏によるウクライナ情勢分析
2月2日→https://holylandtokyo.com/2022/02/07/2698/
12月中旬→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-12-22