露が対艦極超音速兵器試験に成功か

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プーチンの誕生日に合わせるように「3M22 Zircon」試験
射程1000㎞とも言われる空母キラー

Zircon4.jpg6日、ロシア軍が白海上のフリゲート艦「Groshkov」から極超音速対艦兵器と言われる「3M22 Zircon」の発射試験に成功した模様で、プーチン大統領の誕生日である7日に、Gerasimovロシア軍参謀総長がTV電話で試験成功をプーチン大統領に報告する模様がメディア報道されました

報告を受けたプーチン大統領は、「(この成功は)我が国にとって大きなイベントだ。我がロシアの陸軍や海軍に、最新で、しかも他に類を見ない兵器システムを導入することで、ロシア防衛能力を長期にわたり確かなものにできるだろう」と語った模様です

Putin Zircon.jpgなお7日付Military.com記事は、白海のフリゲート艦「Groshkov」から発射されたミサイルが、バレンツ海上の目標に命中したと伝え、同ミサイルの性能を2019年にプーチンは、射程約1000㎞で音速の9倍で飛翔可能だと語っていると紹介しています

以下ではこの試験成功報道を機に、2019年末に各所でプーチンが大アピールした「3M22 Zircon」に関する過去記事のまとめをご紹介します

今年1月20日付Military.com記事によれば
「ロシア第3の超超音速兵器3M22 Zircon」https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-21
プーチンは2019年10月30日にロシア太平洋艦隊へ配属される2500トン級のフリゲート艦Gremyashchiyを訪問し、超超音速兵器「3M22 Zircon」を搭載するとアピールした
「3M22 Zircon」は、米海軍にぶつけてきた「空母キラー」兵器で、1000-2000トン級の中小艦艇に搭載して空母を無効化する「費用対効果の高い」兵器

Zircon.jpgロシア軍が極超音速兵器追求シフトにかじを切ったのは、米軍や米海軍の規模や技術、更に空母の隻数で圧倒的に劣っているからであろう
例えば、ロシア海軍が保有する15隻の1000トン級「Buyan-class」コルベット艦は、1隻に25発の「3M22 Zircon」を搭載可能であり、米海軍の最新空母フォード級でさえ「3M22 Zircon」6発以下で撃沈な可能と見積もられる中で、相当な戦力となる

対艦超超音速兵器「3M22 Zircon」は、高度が低い大気圏内を速度マック7で飛翔し、射程距離300-700㎞(1000㎞との報道もあり)と言われる兵器で、艦艇搭載だけでなく、航空機や潜水艦、更に地上発射型も開発されている模様
これだけの高速で大気中を飛翔すると、兵器の先端部が高圧となることで「プラズマの雲」が生じ、ミサイル探知用レーダーの電波を吸収してレーダーに映らなくなるともいわれている

米艦艇のイージスシステムは、最短でも目標探知から反応まで8-10秒必要と言われているが、「3M22 Zircon」はこの数秒の間に20㎞進むと計算でき、また艦艇発射の迎撃ミサイルが「3M22 Zircon」の速度に追随できないとも言われている
Zircon3.jpg技術情報ニュースサイト「Popular Mechanics」によれば、仮に米イージス艦が「3M22 Zircon」を100マイル(180km)遠方で探知したとしても、1分間しか対処時間がない。実質的には、発射直後を迎撃するか、「3M22 Zircon」の飛翔経路上に障害物を浮遊させておくしか迎撃手段は無いと考えられる
なお、露軍が部隊配備又は開発中の超超音速兵器は・・・

対艦用の「3M22 Zircon」 射程距離300-700㎞(1000㎞との報道もあり) 開発中
航空機発射用の「Kinzhal」 射程2000㎞ 配備済
大陸間飛翔ミサイル「Avangard」 昨年12月配備 マッハ20
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6日の試験が本当に成功したのか、どの程度の距離を、どのような経路・パターンで飛翔して、どのような目標に命中したのかが気になるところですが、米軍をはじめ西側各国が情報収集しているでしょうから、漏れ聞こえてくるであろう「3M22 Zircon」の実態を今後注視したいと思います

極超音速兵器がカタログ通りの性能を発揮すれば、現時点で迎撃兵器は存在しておらず、それゆえに米国防省は同兵器の開発を急ぎ、防御用に宇宙配備センサーが必要等々の議論を展開しているところです

プーチンが太平洋艦隊の艦艇に配備を宣言しているように、当然日本にも影響のある兵器です

中露の極超音速兵器
「ロシア第3の超超音速兵器3M22 Zircon」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-01-21
「中国が超超音速兵器で優位」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-27-1
「プーチンが超超音速兵器を大自慢」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-12-26
「ロシアが新型核兵器続々開発と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-1
米軍の極超音速兵器開発
「3軍協力で極超音速兵器開発」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-08-15-1
「ボディー試験に成功」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2020-03-22
「空軍開発本格化」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2019-06-16
「攻防両面で超超音速兵器話題」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-09-08-1
「防御手段無し」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2018-03-21-1
「宇宙センサー整備が急務」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-31

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