グリフィン前技術開発次官の後任は若干33歳

ホワイトハウスのCTOとして昨年8月から勤務
トランプ大統領への大口資金支援者の元部下

Kratsios3.jpg13日、直属の部下を引き連れて退任したGriffin技術開発担当国防次官の後任として、ホワイトハウスで「Chief Technology Officer」を昨年8月から努めていた若干33歳の元ベンチャーキャピタル幹部Michael J. K. Kratsios氏が、10日付で「臨時次官」に就任したと米国防省が発表しました

なお、Griffin前次官が引き連れて辞任したLisa Porter前次官補の後任には、同次官室の「No3」の位置づけだったMark J. Lewis氏が、同じく10日付で「臨時」扱いで就任しています。なおMark J. Lewis氏の前職名は「director of defense research and engineering for modernization」です

Kratsios2.jpg前任のGriffin前次官がNASA長官など政府機関の経験豊富で、物理博士号のほか、工学やMBAなど5つの修士号保持者であった一方で、Kratsios臨時次官はプリンストン大学で政治学学士を収めた後、細部は不明ながら、トランプ大統領の選挙を支援した「PayPal」共同創設者であるベンチャー資本家Peter Thiel氏の側近を務めた後、昨年ホワイトハウス入りしたばかりの33歳です

ホワイトハウスwebサイトでは、Kratsios氏の職務について「トランプ政権の優先課題と先進技術開発を結びつけること」と記されているようですが、各種報道では、無人機を米国内空域で飛行させるための諸政策についてFAA連邦航空局と調整に当たっていた等と説明されています

よくわからない新進気鋭の人物ですので、各種報道からMichael J. K. Kratsios臨時次官についてご紹介いたします

13日付米空軍協会web記事等によれば
Kratsios5.jpg米国防省報道官はKratsios臨時次官について、「上院の承認が必要なホワイトハウスの政治任用ポストで、人工知能、量子コンピュータ、自動走行自動車、商用ドローン、STEM教育、先進製造技術等の国家政策立案に携わっていた」と紹介し
最近では「American AI Initiativeを統括し、国家量子計算機調整オフィスを立ち上げ、はコロナ対策高性能計算機コンソーシアム発足にも従事してきた」とホワイトハウスでの業績を紹介した

同報道官は国防省と関係の深い分野として、「大統領が推進している5Gや国家的ブロードバンド普及にも尽力し、臨時次官として継続してそれらの業務を国防省の立場から司ることになる」とを紹介している
エスパー国防長官は、「我々は新たな技術を見極めて開発を進める経験を持ち、広範な産業界と勤務津に連携して事業を推進できる人材を探してきた」とのコメントを出し、Kratsios臨時次官に期待を示した

ホワイトハウスでCTO(Chief Technology Officer)に就くまでは、大統領技術担当副補佐官補佐として勤務していたが、CTO就任時には上院の承認を得ており、今回「臨時」次官には議会の承認は不要である
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Kratsios4.jpgアメリカ的なドラスティックな人事ですが、国防省報道官がKratsios臨時次官の過去の業績を語れば語るほど、「いくらなんでもそれは盛り過ぎ・・・」と言いたくなります

国防省という極めて硬直的な組織において、この若手抜擢が吉と出るのか凶と出るのか・・・。前後任とも「Michael」がファーストネームの一貫性に期待する次第です

対中国や対ロシアの軍事技術開発のカギを握る人物です。プリンストン大学出身の優秀な頭脳に期待いたしましょう
ちなみに、前次官と直属の部下は「Logiq Inc」との会社を立ち上げたようです

ホワイトハウス掲載のKratsios氏経歴
→https://www.whitehouse.gov/people/michael-kratsios/
国防省のプレスリリース
→https://www.defense.gov/Newsroom/Releases/Release/Article/2271633/dod-names-acting-under-secretary-of-defense-for-research-and-engineering/
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