次期太平洋軍司令官は日本生まれのP-3搭乗員

P-3C US Navy.jpg22日、大統領が次期太平洋軍司令官(PACOM司令官)にHarry Harris海軍大将を推挙した、と米国防省が発表した模様です。
現在Harris大将は太平洋海軍司令官で、日本勤務も3回あるようです。更に公式経歴によると、日本生まれだそうです。
PACOM司令官は、有事には西太平洋での米軍作戦の指揮を執るポストで、対中国作戦の指揮官です!
22日付Defense-News記事によれば
Harris.jpg2013年10月から太平洋海軍司令官を勤めているHarris海軍大将は、現太平洋軍司令官Samuel Locklear海軍大将に代わって米西海岸からインドまでを担当する司令官にノミネートされた
Harris海軍大将は1978年海軍士官学校卒業し、P-3C対潜哨戒機の搭乗員としてキャリアをスタートした。P-3Cでの飛行時間は4000時間を超え、400時間は戦闘行動任務である
●作戦行動参加経験としては、「S.S. Achille Lauro ハイジャック事件」、「Operation Desert Shield/Desert Storm」、「Operation Iraqi Freedom」、「Operation Enduring Freedom」、そしてリビア作戦である「Operation Odyssey Dawn」がある
米海軍の公式経歴によれば
Harris3.jpg日本生まれで、フロリダとテネシーで育った。
●P-3C飛行隊VP-44に初度配置後、次は空母サラトガで戦術作戦士官、ハワイのVP-4飛行隊の作戦運用士官を経験。日本の神奈川県上瀬谷施設にあった、第1哨戒偵察航空団(CPRW-1)または艦隊海洋監視情報施設(FOSIF)または統合情報司令部太平洋分遣隊(JICPACDET)といった重要組織に3度勤務している
第1哨戒偵察航空団のVP-46司令官、グアンタナモ基地、第6艦隊、NATOの攻撃支援軍でも勤務
●また、在日米海軍司令官の副官、統合参謀本部議長のスピーチライターペンタゴンの海軍司令部勤務を3度(戦略コンセプト課、対テロ・戦力防護部長、海軍司令部通信担当N-6部長)を経験
●2011年10月から、統合参謀本部議長の補佐官として国務省の中東和平プロセスを担当。2013年10月に大将に昇任し、太平洋海軍司令官についている
●なお、お勉強は東アジア安全保障が専攻で、ハーバード大のケネディースクール、ジョウジタウン大の外交政策部、オックスフォード大で学んだ経歴あり。またMITの「Seminar 21」研究員も
日本の報道によれば
米国人の父親と日本人の母親の間に、神奈川県横須賀市で生まれた
米海軍で初めて大将に昇任したアジア系米国人
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Harris2.jpg次のPACOM司令官に対潜水艦作戦のプロがノミネートされ、その下で航空作戦の指揮を取るJFACCに女性の戦域管制官が就任する運びとなりました。
かつては、船乗りや戦闘機操縦者に牛耳られていた西太平洋の米軍作戦運用が、新時代を迎えることを示しているように感じます
女性管制官が太平洋空軍司令官に
「決定:PACAF司令官に女性管制官」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-29
「対中国航空作戦は女性が指揮へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-03

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