先週6日ゲーツ国防長官が行った経費節減・効率化案に関する会見で明らかにした米空軍の3つのナンバー空軍の廃止(inactivated)とスタッフの統合(consolidate)について、ドンリー空軍長官が12日の空軍協会朝食会で細部を明らかにしました。
ゲーツ長官の効率化案
「14兆円精査案で政府議会と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-07
対象となる3つのナンバー空軍と組み合わせ相手は・・・
●第13空軍(司令部ハワイ)と太平洋空軍のスタッフ
●第19空軍(司令部Randolph AFB, Tex.)と教育訓練コマンドのスタッフ
●第17空軍(司令部Ramstein AB, Germany)と米欧州空軍司令部及び米アフリカ軍スタッフ
ドンリー空軍長官は、具体的な統合の時期とナンバー空軍の廃止時期については未定だとしましたが、2012年度会計年度のなるべく早い時期に実施したいと述べました。
13空軍関連では、スタッフを太平洋空軍と一体化して航空宇宙作戦センターを運用するようです。
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第13空軍は、その司令官が有事の際、太平洋軍の航空戦力運用の指揮官となって太平洋軍司令官を支える任務を帯びており、作戦指揮所としてハワイのヒッカム基地にケニーHQ(George C. Kenney Headquarters)を設け、内部に航空宇宙作戦センター(613th Air and Space Operations Center)を保有しています。
また、13空軍司令官は昨年12月10日に昇任し交代したばかりのピカピカのクレズジー中将(Lt. Gen. Ted Kresge)です。
「対中国の空軍司令官交代」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-18
13空軍と連携を深めてきた自衛隊との関係はどうなるのか、横田にある13空軍の支店はどうなるのか等々、本日13日に北澤防衛大臣と会談するゲーツ国防長官から何が飛び出すのでしょうか・・・
F-Xに関するa few suggestionsと併せ、本日の成り行きに注目したいと思います。
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