中国の胡錦濤国家主席は6日、北京で開かれた人民解放軍空軍創設60年記念行事に参加した30カ国以上の各国空軍代表(写真の胡錦濤のすぐ左に外園航空幕僚長の姿が)と会見し、「中国は平和発展の道を歩んでいる。防衛的な国防政策を堅持し、軍拡、軍備競争を永遠に行わず、いかなる国に対しても軍事的脅威とはならない」と強調しました。中国軍PLAのwebサイトよりhttp://english.pladaily.com.cn/
また、宇宙開発について「平和利用を堅持し、国際的な宇宙安全協力に積極的に参加する。互いに利益を得る安全で調和の取れた宇宙環境の建設を推進し、人類の平和と発展の崇高な事業を促進する」と中国の方針を説明しました。軍備増強を加速させる中国への脅威論が高まる中、胡政権は「平和発展」こそが自らの国家意思であると繰り返しています。
平和路線を強調する方向性は、10月26日に中国軍高官として久々に訪米した党中央軍事委員会副主席の徐才厚(Gen. Xu Caihou)による以下の骨子によるCSISでの講演と同様のトーンで繰り返されています。
●中国は他国を挑発したり脅かしたりはしない。勿論米国に対しても。
●明確にしておきたいのであるが、中国の限定的な兵器や装備は国家安全保障の最低限の要求を満たすものである。中国は、覇権、軍備拡張、軍備競争を決して追求しない。
恐らく、12月に来日するらしい次期国家主席候補の習近平も同じことを繰り返すのでしょう。
ところで、各国空軍代表で挨拶したのはパキスタン空軍参謀長のスルーマン将軍ですが、写真から見ると日本以外は中国と軍事取引がありそうな国ばかりじゃないですか・・・。航空幕僚長大丈夫でしょうか・・。
もう一つところで・・同じ中国軍のHPに「中国宇宙科学の父」Qian Xuesen(銭学森)の葬儀に訪れた胡錦濤の写真が掲載されましたが、全く同じ写真のサイズでほぼ同様の扱いで江沢民の写真も掲載されていました。やっぱり未だ江沢民のご威光はすごいんですね!!!
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