中央軍司令官が人材不足分野を語る

lrs_090923-x-xxxxS091.jpg23日、米中央軍司令官のペトレイアス大将が、ナショナルプレスクラブで開催された米海兵隊大学主催の行事で講演し、世界的な過激派対応に米軍内でどのような職種専門家が不足しているかを語りました。
イラクの状況とアフガンでの苦境を踏まえ、アフガンを含む拡大中東地域を担当する軍責任者として、求められる人材を語ることで911以降の米軍の戦闘環境の変化を端的に表現しています。米国防省HPより
前線航空統制官(Joint tactical air controller:JTAC)
小隊レベルの地上部隊や特殊部隊に同行又は支援し、航空部隊と緊密に連携して、地上部隊が必要な航空攻撃支援を実施させる役割を持つ。「大変不足している」とし、陸軍と空軍関係者から要員養成状況を確認したばかりとのこと。
電子戦専門家
我の通信手段を敵の妨害から保護するのはもちろん、敵が路肩爆弾など仕掛け爆弾(IED)の起爆に携帯電話を用いることから、それらへの対処が大変重要となってきている。
サイバー対処専門家
敵が地理的や物理的に聖域を確保している現状ほどではないが、ネット上の通信分野も、もはや例外ではない。
言語及び地域文化専門家
不正規戦や過激派対処のためには地域住民の協力が不可欠であり、住民の信頼を勝ち得るためには、その文化を理解して意志疎通を図ることが必須である。
21日付ワシントンポスト紙の記事(http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-24)やアフガン増派などに関する質問は一切受けないとの前提で講演が行われたようです。ペトレイアス将軍も正念場です。

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