太平洋空軍司令官が米空軍NO.2へ

chanmages.jpg8月28日、米空軍は空軍副参謀総長にチャンドラー空軍大将(Gen. Carrol H.”Howie” Chandler )が就任したと発表しました。
チャンドラー大将は、この8月まで太平洋空軍司令官としてハワイで勤務していた戦闘機パイロット(F15とF16)で、太平洋軍司令部スタッフや嘉手納でのパイロット勤務を含めると8年間ほどハワイと沖縄で勤務した経験も持っています。
特異な経歴としては、湾岸戦争後のサウジに空軍顧問団のチーフとして2年間勤務しています。そのほかは戦闘機部隊の指揮官や各種司令部の作戦スタッフで、典型的な空軍戦闘機パイロットの経歴です。
米空軍の参謀総長は現在輸送機・特殊部隊出身のパイロットであることから、米空軍としてはどうしても戦闘機パイロットを副参謀総長に置きたかったところでしょう。
前任者のフレイザー大将は爆撃機(B52、B1、B2)のパイロットでしたが、昨年10月から10ヶ月余りで退任することになります。Holylandの推測するところ、フレイザー大将は「B52による核爆弾搭載したまま大陸横断飛行事件」を受けた再発防止策取りまとめを期待された人事であったと思われます。
8月5日、米空軍は保有する戦略核関連装備(ICBM、B52、B2)をGlobal Strike Commandという新コマンドで来年から一元管理するとの対策案を発表したところであり、一応の道筋を付けての退任と考えられます。
細部は「米空軍が核戦力専門の新コマンドを創設へ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-08-08をご参考に。
しかし・・・チャンドラー新副参謀総長は、米空軍の戦闘機パイロットをなだめながらゲーツ国防長官の改革を進め無ければならない厳しい役回りです。でもこの風貌からすると適任かも・・・
north_gl3.jpgなお、新しい太平洋空軍司令官はGary L. North大将です。直前までイラク・アフガンでの航空戦力運用を約3年間も仕切っていた強者の戦闘機パイロット(F4,F15,F16)です。アジア太平洋地域にも強く、三沢、嘉手納、韓国、太平洋軍司令部、ペンタゴン等で約10年間、アジア地域に関与した経験があります。クビが太い!!

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