太平洋軍司令官、NK以外も語る

062609.jpg22日、キーティング太平洋軍司令官はペンタゴンで記者会見を行い、会見は主に記者からの質問に対応する形式で行われました。
既に報道されているとおり、北朝鮮の今後の動向に応じ「全般をリードする国務省や韓国とも協議の上、広い範囲のオプションを準備している」と述べましたが、全体のトーンとしては「北朝鮮内で何が起こっているか、私は十分に知らないし、大統領や国務長官の指示が有った際に対応できるようにするだけ」との淡々とした中身です。
22日にはクリントン国務長官がプーケットでアジアに注目する姿勢を見せ、また23日には在日米軍司令官もライス在日米軍司令官も北朝鮮関連の発言をしており、また次期駐日大使の議会証言が行われるなど、タイミングを計ったような連続技です。
他の発言で注目されるのは・・・
●(グアムへの移転経費について)懸念がある。まだ十分に明らかになっていないが、懸念との言葉への引力があるように感じている。多くの関係者が影響を受ける、時間のかかる非常に経費のかかる提案(proposition)になるだろう。国防省の目標は、移転する兵士とその家族をグアムの第一級の施設に入れることである。
●(中国との軍事交流再開について)フロノイ国防次官の訪中が実施されたことで、中国側からは再開のシグナルが出たものと考えている。(この秋に引退予定の)私が中国に行く予定はないが、後任者のWillard大将が2010年に入って行くかもしれない。我々としてはMMCA(Military Maritime Consultative Agreement 国防省が中国側と結ぶ予定)で、スケジュールは未定ながらで、早期に締結に至ればよいと考えている。遅かれ早かれ進むであろう。
●(ロシアに関し)グルジア等欧州方面での動きと極東での活動の落差に関しては、何とも申し上げようがない。極東でのロシア軍の状況に関して言えば「徹夜して対応するような状況にはない」
●(北朝鮮とミャンマー間の核技術移転について)中程度の懸念を持っている。注意深く監視している。
最後の質問で、時事通信のフドウタカシさんが「第7艦隊の重要性」について質問されていますが、「アジア太平洋地域にとって必要欠くべからざる存在」との全く普通の回答でいなされていて少し「痛い」感じです。

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