14日、リン米国防副長官はJoint Warfighting Conferenceにおいて、「オバマ大統領による、60日間のサイバー戦構想見直しが終了し、報告書が近々(in the coming days)公表されるであろう」と述べました。
最近は、米国防関係者の「予算及び調達見直し」に関する発言やアフガン・パキスタン情勢が注目を集めがちですが、サイバー戦対処はなかなか表面に現れないものの米国防省関係者の最大の懸念事項の一つであろうと考えられます。主に装備品調達や行政面から国防長官をサポートするのが役目の国防副長官が本件に言及するあたりは、よほど米国防省でも気合が入っているのかもしれません。
具体的にオバマ大統領がどのような政策を示すかは定かではありませんが、本分野を統括する国家的な組織の立ち上げや国内外の機関との連携強化のほか、特定の国に対する規制の強化や具体的施策の要望が含まれる可能性も否定できません。最近の報道に、ブラジルが経由地になる不正アクセスが増えているとのものがありましたが、依然として日本の隣国である某国が関心を集める状況に変化はありません。
どのような政策や構想が示されるか注目です。
リン(Lynn)米国防副長官:予算管理や調達分野のエキスパートです。
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